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真剣で武神の姉に恋しなさい!
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こら松風! 瑠奈ちゃんに対して失礼ですよ!」

 地味に瑠奈に対して恐れをなす松風の意見に由紀江が焦った様子でしかりつける。しかし、瑠奈はそんな二人のやり取りも面白いのかとても嬉しそうに笑っている。

 すると、自分の膝の上で嬉しそうにしている瑠奈を眺めながら、京は瑠奈の頭を優しく撫でてみる。その様子を見ていた大和は少し嬉しそうに笑っていた。

 その後、千李とマルギッテも居間に戻ってきた。マルギッテは瑠奈の前まで行くと、

「初めましてですね。私の名はマルギッテ・エーベルバッハ、貴女の母親である千李の友人です」

 それに対し、瑠奈も京の膝から降りると、マルギッテに頭を一礼をした後自己紹介を始めた。

「はじめまして、川神瑠奈です。よろしくおねがいします、まるぎってさん」

 少し舌足らずだが、瑠奈はマルギッテの名を言うことができた。それに気付いたマルギッテはしゃがむと瑠奈の頭を撫でながら、

「いいにくければ、マルと略しても構いませんよ。瑠奈」

「ありがとうございます、マルおねえさん」

「いいえ、貴女が呼びやすいように呼びなさい」

 すると、それを聞いていた。大和が、

「おー、マルさん優しいー」

「貴方には許していませんよ直江大和。私が許したのはこの娘だけです」

 先ほどとは打って変り冷徹な口調で言い放つマルギッテは呆れ顔だ。その様子を見ていた翔一が今まで黙っていた口を開いた。

「よっし! んじゃあ、そろそろ飯でも食おうぜ!!」

「だね、もう7時だし」

「材料は既に冷蔵庫の入ってるから、行けいまゆっち! そして俺達にうまいもんを食わしてくれ!!」

 翔一の声に従うように、由紀江が立ち上がり台所へかけていく。それに続いて女子達が由紀江の手伝いに向かった。

 皆で夕食を作った後、その日は結局夜遅くまで騒ぎお開きとなった。
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