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ドラゴンボールIF
託された名の重みを背負って老人は戦う・・そして若き戦士も戦場に姿を現す
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師が見たものは無残に殺された
プア―ルとヤムチャの亡骸であった


孫悟空「行くぜッ! 老いぼれ!!」


武天老師「・・来るがよい悟空」


助けられなかった事に嘆き後悔しながらも
涙を堪え 武天老師は嘗ての愛弟子に
己の手で引導を渡す事を決意する


武天老師「 それが愛弟子のお主に対する
せめてもの罪滅ぼしじゃ」


  ・・・喜ぶ者は誰も居なく 救われる者も
誰も居ない 悲しき師弟対決が始まった・・・


孫悟空「おらぁあああ!!」


武天老師「ふぅう!!」


自分と相手の戦闘力の差は明らかだ 
孫悟空は勝利を確信し余裕の表情で武天老師に
攻撃を繰り出す  


しかし相手を貫く筈の己の拳はあっさりと
空を切る


孫悟空「なっ・・んだと?・・ちぃっ!!」


武天老師「どうした・・それで終わりか悟空」


相手を殺す筈だった自分の攻撃はたったの
一つも当たらなかった


驚きのあまり呆けた表情になる孫悟空に
武天老師がその隙を見逃さず接近する


武天老師「儂は しかと教えた筈じゃぞ悟空よ
戦いの優劣とは総合的な戦闘力で決まる
ものでは無い・・本当に必要なのは精神 
技術 肉体それ即ち心技体の精神の賜物こそが
真の強さと知れぃい!!」


孫悟空「ぐわああああ!!」


そして武天老師の強烈な一撃が決まり
孫悟空は堪えきれずに吹き飛ばされる


それを見ていた誰もがその光景に見惚れていた


ホープ「おじいちゃん凄い・・かっこいい」


スピア「うん・・・・なんだか凄く綺麗」


レッド「おお・・この御方が・・・この
御方こそが」


武術を極めんとする者なら誰もが一度は憧れ
その背中に追い付き目指そうとする


伝説は謳う 嘗て数百年前この地に拳聖と
呼ばれた武道家が居た その武 道家の
名前は無泰斗


そして彼には己の全てを叩き込んだ二人の
兄弟弟子が居たと言われている


無泰斗は二人の弟子と共に世界を絶望へと
覆い尽くそうとした恐ろしい闇と戦い世に
平和をもたらした


その一人こそが今我々が見ている武神 
武天老師


武天老師は無様に倒れ伏した孫悟空に
冷徹な瞳と厳しい口調で語りかける


武天老師「悟空よ 今のお主は力に魅入られる
あまり武道家として一番大切なものを
失ってしまった それは心じゃ・・・
心無くして人は前には進めん 今のお主は
強い力を手に入れて暴れているお伽話の中の
孫悟空と一緒じゃ そんなお主に得られる
もの等何一つ無いと知れ!!」


孫悟空「言ってくれるじゃねえか爺が
意気がるの
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