なんとか復活しました
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しじゃなくてキリトくんだから」
どうやらキリトに俺を捕まえさせる心算らしい。
「それなら、ギルドメンバーしか入れないクエストへ逃げさせてもらおうか」
「――――無駄よ、キリトくんはもう血盟騎士団のメンバーだから」
キリトのHPバーを見ると、血盟騎士団のギルドシンボルが追加されていた。
…………ドタバタの責任を取らされたか。
「それなら、ソロのクエストを受けるまでだ」
「残念ながら、もう手遅れよ」
――――――俺の背後から聞こえたリズの声――――と同時に左手首から、ガチンっと金属音が聞こえた。
左手の金属装備には奴隷用と思われる太い手錠がガッチリとかけられ、ゴッツイ鎖が溶接されていた。
その鎖が伸びて、リズの左手の手錠に繋がっている。
「おい? 何だこの鎖は?」
「ギルドペナルティ専用アイテム、スローピング・チェーンよ、
あたし達だって何時までもあんたにやられっ放しじゃないわ、こう言う時の対策ぐらい用意してるのよ」
「チッ! 放せッ!!」
「無駄よ、アスナがあんたのギルドペナルティを解除するまで、攻撃力はゼロのまま、逃げる事すら出来ないわ」
左肘の簡易装備解除を操作――――反応しない、右手を振ってもメインメニューも開かない。
――――黒鉄宮と同じ扱いかよッ!
「さあ、街へ帰りましょか――――たっぷり躾けてあげるわ」
リズが無造作に鎖を引くと俺の身体が何の抵抗も無く引き摺られる。
slopingと言うだけあって、まさに坂を転がるがごとく引き摺られて行く。
不味い、不味いぞ、この鎖は――――ふと、ピナを抱きしめるシリカと目が合った。
特に何の期待もしてないが、もしかしたらアスナやリズに何か言ってくれるかもしれない…………。
「――――がんばってください」
とても可愛い笑顔で死刑宣告しやがった。
フローリアの街に戻った俺がどんな目にあったか――――記する事は遠慮したい。
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