ちょっとした勝負にでました
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がマシだ」
「――――やれるのか?」
「――――やるしかないだろ?」
ボスが攻略組と取り巻きを押しのけて、俺達の前まで姿を現した。
「よう、落とし前をつけさせて貰おうか」
………………
…………
……
キリトとアスナ、そしてヒースクリフ、途中から左腕が復元した俺、ついでにゴドフリーの前に、ボスはあっけなく消滅した。
遠目にリズとシリカの無事も確認した、アスナはリズに抱き付いてに謝っている様だ。
ボス戦終了後の話し合いはアスナに任せて、俺はキリトとアルゴの三人で先に第四十七層へ向かう事にする。
「――――ちょっと待ってよ」
「ん? どうかしたのかリズ?」
「ねえ、あの時、何であんな事したの?」
「何の話だ?」
はて? 何か問い詰められるようなセクハラをしたっけな?
「…………アスナとシリカから聞いたわよ、あたしを助ける為に毒を飲んだり腕を切り落としたりして、ボスのタゲを変えたんでしょ?」
あー、そっちか、アスナは近くにいたし、シリカにまで見られていたか。
リズはボスや取り巻きの影に隠れてたし、直に問い詰められるとは思っていなかった。
「もしかしたらお前からタゲを外せるかもしれないと思ってな」
「――――それだったら、もっと他に方法はあった筈でしょ!?」
結構食いついてくるな、宥めるのは骨が折れそうだ。
「あの状況で他に試せそうな案が浮かばなくてな、お前も俺も生き残ったんだし、
今は良いじゃないか、ピナの復活を優先させたい。反省会は帰ってからやろう」
「あたしも一緒に行く! 手伝わせてよ!」
「落ち着けって、これから上の階層に行くんだぞ? 未知のモンスターが出てくるだろ、じっくりやってる時間は無いんだ」
「…………わかったわよ、足手纏いは要らないって事ね…………」
今度は拗ね始めた、リズ自身も感情のコントロールが出来てないな。
「リズ、今は実感が無いだろうが、俺達は死に掛けたんだ、此処で無理をして心を削る時じゃない」
「あんたが何を言ってるのか解らない――――あたしは連れて行けないんでしょ? 良いわよ、大人しくしてるわ」
八つ当たりと落ち込みか、このまま放置は無いな。
「リズ」
「…………何よ」
無視はされなかった、まだ余裕はある。
「消耗した武器を交換してくれ――――持って来てるんだろ? 研磨を頼んでた武器」
リズがメニューを開き、預けていた片手剣や両手剣を渡してくる。
「…………あんたってズルい」
「そうでもないぞ? 他の連中が何かするならもっと上手くやるだろうな」
「…………そうじゃなくて…………も
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