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に下がれたら、あたしは生き残れたのに…………。
もう間に合わない。
終わりだ。
――――――けど、何時まで経っても、ボスが振り上げた腕は、あたしを攻撃しなかった。
「――――あ、れ…………?」
ボスは何故か、あたしを見ていなかった。
部屋の奥へ振り返って、真っ直ぐ戻って行った。
「………………何で?」
視界が揺れる――――――違う、あたしが動いてるんだ。
ゆっくりと後ろに倒れてる、尻餅を付いた所は――――ボス部屋の外だった。
でも、あたしの膝から先は、まだボス部屋の中に入ったままで――――何故ボスはあそこで振り返ったの?
「リズさんッ!! 無事ですか!? しっかりしてください!!」
状況が把握できないまま、シリカがあたしに解毒結晶を使って、ポーションを押し付けてくる。
「早く飲んでください、ボス部屋の外でも、他のモンスターがポップするかもしれないんですから!」
「…………シリカ、あたしどうして生きてるの?」
あたしは、まだ生きていられる事が信じられなかった。
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