第7話 「協力と襲撃」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ばいいだけなんだから」
「そ、そうだけど……ほら、えっと仲間なんだし。ある程度は距離を詰めないといけないかな〜って」
「俺は君達とは立場が違うんだけど」
高町達は協力者であり、ジュエルシードを回収するために前線に立つ。対して俺は保護されている身であり、ジュエルシードの回収は行っていない。彼女達の仲間と言えるかは微妙なところだ。
単純に仲間扱いするなと解釈したのか、妙な気まずさが漂い始める。こちらの言葉が足らなかったことから生じたものだと理解しているため、自分から口を開いた。
「でもまあ、この事件を一刻も早く終わらせたいって気持ちは一緒か。確か残りのジュエルシードの場所の話だったよな?」
「あっ、うん」
「管理局の人達は街以外も捜査し始めてるみたいだよね」
「まあ街にないようならそうなるだろう。……海鳴市の海にでも沈んでるんじゃないか?」
可能性のひとつを上げた瞬間、突如警報が鳴り響き始める。どうやら管理局が捜査していた海上で、大型の魔力反応が出たらしい。ほぼ間違いなくテスタロッサだろう。
前のように魔力流を撃ち込んで強制発動させる魂胆か……下手をすれば7つ同時に発動してもおかしくない。強制発動から封印するとなると、テスタロッサひとりの魔力量で足りるのか?
「行かなきゃ!」
高町とユーノは食堂から駆け出し始める。自分の出番というよりも、テスタロッサのことが気になっているといった感じだ。
ふたりに遅れて俺もブリッジへと向かう。こういうときはブリッジで一緒にいるように指示されているからだ。勝手な行動をするつもりはないのだが、完全に信用されるのは関わった時間が短すぎるため仕方がない。それに世界の存亡に関わる危機にでもなった場合は、俺も高町のように事態の収拾に当たらなければならない。
保護されている身ではあるが、俺はファラを所持している。
ファラは父さんの研究の一環で生まれたデバイス。父さんの死後、研究は叔母が引き継いでくれているため今も研究は片手間でだが進められている。片手間の理由は、叔母が優秀な技術者だけに行っている研究の数が多いということが挙げられる。
……が、本当は別の理由がありそうだ。
俺は父さんや叔母の影響か工学系に興味を持っている。それに父さんの研究を将来的に引き継ぎたいという思いもある。それに叔母は感づいていそうなので、片手間にやっているのは叔母が将来俺に研究を任せてくれるつもりでいるからかもしれない。
話が逸れてしまっているので戻すが、叔母は組織に所属して研究を行っている。そのため研究の一環で生まれたファラは、民間人には所持させることができない。前責任者の息子である俺も民間人に代わりなかったため、通常なら所持させるわけにはいかなかった。
だが叔母は、この研究は人
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ