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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!
壊されていく感情〜監禁〜
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目が覚めたのは薄暗く汚い牢獄のなかだった。
「やっと起きた・・・」
「渚?」
「うん!大丈夫?」
そこには渚の姿があった。
「ああ、少し頭がくらくらするがな。」
「そう・・・・状況から察するに私たちは監禁されたようだね」
「ああ・・・なんとか脱出を・・・」
立ち上がろり、歩こうとしたら足が引っ掛かった
「鎖か・・・」
「そうだね・・・」
何か使えるものはないか回りを見渡す。
鎖は鉄の棒に括りつけてある。
「壊すか・・・」
「きびしいよ」
「そうか・・・」
だんだん目がなれてきて、意識も回復してきた。
まず机のある引き出しに手を付けた。
「開けるか。」
真ん中には鍵がかかって開かない。
一番上は紙が入っていた。
「なになに・・・」
三角で出来た魚の絵が2つ並んでいる。
「・・・・」
一番下の引き出しだ。
ドアノブを手に入れた。
「ドアがあるが・・・鎖で届かないな。」
「ねぇねぇ、伊織はあの女に見覚えはあるの?」
「あいつか・・・」
あまり覚えていないが、あいつは・・・
「まだ確証がないから言えん。」
「えぇ・・・ひど」
「まぁ、脱出してからだ。」
近くの花瓶に手をのばした。
「ん?」
中に光る物を発見した。
「割るか。」
俺は静かに地面に擦り付け、穴を開けた。
「なんかあったの?」
「ああ、・・・ドライバーの先だ。」
「これじゃあ使えないね。」
鎖の根本の上をみた。
「穴があるな」
俺はそこにドアノブを指してみた。
ガチャ、ウィーン。
すると左右に矢印が出てきた。
「なんだ?これは・・・」
わからん。
「さっきの紙じゃないかな。」
「ああ、あれか。」
俺は魚の紙を出した。
「・・・・・・・これは」
おれは右、左、右、右、左、右、と打った。
ガチャン。
鎖が外れた。
「やはりか・・・・」
「えっ?どうして?」
「ああ、あれは魚じゃなくて三角だったんだよ。」
「ああ!だから矢印が」
「まぁ、これで奥まで行けるな。」
俺は奥のカバンを調べた。
「なんだ?本か。」
「開けてみてよ。」
「ああ、」
開いた本の中にはドライバーの持ち手が入っていた。
「これか。」
俺は先と合わせて、プラスドライバーを作った。
俺は通気孔のネジを外し、仲を覗いた。
「ん?」
俺はネジと塩酸を手に入れた。
「ネジ?」
「ああ、これで出られる。」
俺は窓の格子塩酸をかけ脆くして、ネジとドライバーで穴を開けた。
「ちょっと離れてろ?」
「あ、うん」
俺は格子に向かって本気の拳をぶつけた。
バキッ
思いっきり格子は外れ、外へ出た。
「空気が新鮮だ。」
「あっ!服もある!」
「んじゃ、試着しに帰りますか!」
「ファッションショーか、」

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