暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
聖者の右腕篇
04.神意の暁
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へと向かっている。
人工生命体
(
ホムンクルス
)
のアスタルテとロタリンギアの殲教師のオイスタッハは、警備部隊を蹴散らし進む。
「──大方これで片付きましたか」
完全に沈黙した警備部隊の姿を見回して、オイスタッハは冷ややかに言った。
そう思いながら、今さっき自分たちが来た道へと視線をやる。
その場から離れようとした時、動く気配を感じる。
戦場から少し離れた場所に、一人の少女が立っている。
武装はない。彼女が携帯しているのは、小さなノートパソコンだけだ。戦闘訓練を受けた人間の姿勢でもないし、魔力も感じない。ただの人間だ。
たまたま通路の様子を見に来て戦闘に遭遇したという雰囲気だった。
怯える少女の姿を眺める。
彼女が身につけているの制服が、獅子王機関の剣巫の服によく似ている。
仲間という可能性を考えて無力化しておくべきか──
そう考えて、オイスタッハは首を横に振る。
あの剣巫が追いかけてきたところで、今のオイスタッハたちにはなんの障害にもならない。
それよりも先ほどの謎の少年のことが少し気がかりでしょうがない殲教師。アスタルテの眷獣を無力化出来るあれほどの眷獣を持つ少年。
獅子王機関の剣巫が戦意喪失した今、オイスタッハの計画を止められるかもしれない唯一の存在。
彼がいつ追ってくるかわからない現状では、この場で急いでおくことが最善策であろう。
それにここであの少女の命を奪う意味はない。
放っておいても彼女は愚か、この島の全ての人間はいずれ死ぬ。
そう。この咎人たちが造りし背約の地──絃神島は間も無く海に沈む。
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