若者は幸せだった過去を振り返る そして彼は己のパートナーと永遠の絆で結ばれた
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三十年前の満月の夜に怪物に襲われて
壊滅しました 俺は記憶を失ってヤムチャと
名乗り家族の事も忘れて生活していました
そして儂は瀕死の重傷だった二人の孫を
人造人間として蘇らせたのじゃ」
国王「何と!?」
隊長「満月の夜・・っ!?」
その言葉に儂は戦慄した その後の話を聞くと
今日は三十年振りに家族が揃い その思い出を
残したくて今回の事を計画したらしい
そして満月の夜の怪物と聞いて儂は思い当たる
事があった
国王「正か・・・そんな事が・・確か
20年程前迄そのような事件が頻発しておったが
何か関連性があるのかね?」
儂は側に居た部下に確認するが長年儂に
仕えてきた部下の顔色は真っ青だった
部下は信じられない様な表情で恐る恐る
口を開く
隊長「何て事だ・・国王様・・もう十年以上
前になりますが天下一武道会で優勝者の
武天老師殿が月を消し飛ばした事件が
ありましたね」
国王「うむ・・儂は生憎忙しくて話に
聞いているだけだが覚えておるよ・・・
それが一体どうしたんじゃ」
儂の言葉に部下が感情を堪えるように
震える声で話を続ける
隊長「くっ・・はい・・当時私は警備員として
其所に居たのですが実はその時の対戦相手が
孫悟空君でした」
国王「ほう師弟対決かね それは凄い
じゃないか」
儂は素直に賞賛するが続く言葉でそんな考えは
吹っ飛んでしまった
隊長「・・その日は昼間だったのに満月が
綺麗な日でした・・・そして・・孫悟空君は
満月を見て変身したんです・・恐ろしい
巨大な大猿に」
国王「なっ!?・・・・・君は何を言っとる
のかね?」
儂はその言葉を理解していながらも理解したく
無かった 儂は震える身体を必死に抑え込んで
いるので精一杯じゃった
そんな筈が無いと思いたかった 何故ならば
もしそれが真実なら三十年程前から十年程
に渡って頻繁に起こっていた行方不明事件は
その真実は・・儂は有りえない希望に
すがり付きながらもう一度確認する
国王「そんな事信じられると思うかね
・・・・・もう一度聞くが君は何を言って
おるのかね」
しかしその希望も虚しく部下は悲しげな表情で
真実を語った
隊長「国王様・・・お辛いでしょうが
全て真実です・・国王様もご存知の筈です
・・孫悟空君には尻尾が生えていた事を」
国王「ふぅ・・・何と言う事じゃ・・
それではあの若者はまるで善悪の区別が
つかない精神異常者では無いか」
隊長「・・・お心中お察しします国王様」
部下の言葉も耳に入らず儂は項垂れて
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