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八条学園怪異譚
第五十二話 商業科の屋上その十四
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上にね」
「はい、じゃあ今から」
「今から行ってみます」
 二人もミレッラの言葉に頷く、そうしてだった。
 貯水タンクの方に向かう、そこから貯水タンクを昇る梯子の前に来た。愛実はここでふと聖花にこんなことを話した。
「ねえ、これから梯子昇るけれど」
「スカートの中ね」
「大丈夫よね」
「寒いから」
 だからだとだ、聖花は愛実に答える。
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