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久遠の神話
第七十四話 実った愛その九
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父の考えだというのだ。
「お父さんらしい考えだと思うわ」
「しかし俺達はな」
 肉や野菜を焼いているのは二人だ、勿論そうしながら食べている。
 肉を箸でひっくり返しながらだ、広瀬は由乃に今はこう言った。
「今はどうもな」
「脇役になっているっていうのね」
「そう思うがな」
 それぞれの親達で話しているからだ、肝心の筈の二人は脇役になっているからだ。 
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