TURN122 砂嵐の中でその十一
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「モンゴメリーのこれからね」
「そうですね、それではです」
その見事な顎鬚を左手でさすりながらだ、モンゴメリーはマリーの言葉に応えた。
「まずは日本にお邪魔して」
「それからだね」
「色々観たいと思います」
「ラスシャサやフェムもいるからね」
無論マレーシアやベトナムもだ。
「独立してから随分と違うよ」
「はい、それでは」
「ヲタク文化っていうのもいいし」
マリーは微笑んでそのことについても話した。
「後は和食もね」
「日本の料理ですね」
「あれも凄く美味しいからね」
「そういえば太平洋の料理はどの国も個性的ですな」
「エイリスのより美味しいかもね」
マリーは知らなかったというか無視した、祖国の料理の評判を。
「そっちも楽しんでね」
「そうしてですね」
「決めればいいからね」
モンゴメリーの今後をだというのだ。
「そうしてね」
「それでは」
こう話してだtった、モンゴメリーはまずは太平洋全域をざっとではあるが見て回ることにした。その案内役も決められた。
日本がだ、モンゴメリーの前に出て来て敬礼と共に言って来た。
「それではです」
「案内役は貴方ですか」
「はい、宜しく御願いします」
「まさか貴方とは」
モンゴメリーは日本を見て驚きを隠せなかった、そのうえでの言葉だ。
「いや、これは」
「何か」
「まさか貴方が案内役とは」
日本、枢軸諸国の軸である彼がだというのだ。
「思いも寄りませんでした」
「だからですか」
「本当に宜しいのですか?」
モンゴメリーは日本にあらためて問うた。
「私の案内役を」
「はい、私で宜しければ」
日本はこうモンゴメリーに返した。
「御願いします」
「こちらこそ、それでは」
「じゃあ今から行こうね」
見ればマリーもいた、今のマリーは赤いミニスカートに胸の形がはっきり見える白いブラウスというラフな格好だ、ネルソンは丹精なクリーム色のスーツだ。
そのマリーを観てだ、モンゴメリーはこう言った。
「あの、マリー様」
「何?」
「その様なお姿は」
露わになった脚もどんと前に出た胸も見ての言葉だ、脚も長くかなり形がいい。
「王女としては」
「駄目?」
「ですからエイリスの王女としては」
「いいじゃない、お忍びなんだし」
「だからですか」
「うん、ああした軍服だとかえって目立つから」
「ですがその様な露出は」
モンゴメリーが言うのはこのことだった。
「それが太平洋なのですか」
「周り観ればわかるよ」
マリーはにこりとしてモンゴメリーに周囲を観る様に言った。
「ほら」
「むっ、そういえば」
今彼等は日本にいる、そこはだった。
それぞれのファッションで道行く女の子達がいた、その中にはマリ
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