TURN122 砂嵐の中でその九
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「っていうかな、エイリス軍の騎士提督ってイケメン揃いだな」
「うん、かなりね」
「イケメンは特に否定しないがな」
可愛い娘を独占出来ればいいというのだ、何はともあれだった。
オークは見事な会費運動を続ける、このままでは特にダメージを与えられる撤退されそうだった。だがここで。
田中がランスにだ、モニターからこう言って来た。
「おい、苦戦してるな」
「ああ、田中さんか」
「ここは俺に任せてくれねえか?」
「あんたがあのおっさんを倒すのかよ」
「モンゴメリー提督を潰せば大金星だよな」
田中の目が光る、そのうえでの言葉だった。
「だからいいか?」
「よし、じゃあ頼めるか」
ランスは笑顔でこう田中に言った。
「あのおっさん倒してくれよ」
「それじゃあな」
こうしてだった、田中は密かに進みそして。
潜水艦らしく隠密裏にオークとその艦隊に進む、オークは今も見事な回避運動で元軍の攻撃をかわしている。
だが、だ。田中は潜望鏡からそのオークを見て言うのだった。
「ああした相手は離れてやっても意味がないんだよ」
「接近してですか」
「そのうえで、ですね」
「ああ、そうだよ」
それでだというのだ。
「魚雷で一気に仕留めるからな」
「デーニッツ提督の様にですね」
「そうだよ、あの人みたいにな」
田中にとって潜水艦戦術の師である彼女に倣ってというのだ。
「やるからな」
「わかりました、それでは」
「今から」
「やるからな」
またこう言う田中だった、そうして実際に。
彼は友軍の攻撃に当たらない様にしてオークに近寄った。さしものモンゴメリーも艦長も会費運動や後詰全体の指揮に気を取られ彼等に気付いていない。
それでだ、田中はこれ以上ないまでに彼の乗艦をオークに接近させたのだった。
田中は今も潜望鏡を覗いている、そのうえで言うことは。
「昇順は合わせたからな」
「では司令がですね」
「ご自身で」
「ああ、撃つからな」
その魚雷をというのだ。
「いいな」
「了解です」
「では御願いします」
「ここで仕留めてやるさ」
絶対にと言ってだ、そうして。
田中は潜望鏡の魚雷発射ボタンを押した、その瞬間に潜水艦の前方の複数の魚雷発射管から魚雷が放たれてだった。
田中は魚雷を見なかった、すぐに部下達に言った。
「野郎共、ずらかるぞ!」
「はい、後方まで」
「一気にですね」
「ちんたらするなよ!」
こう全軍に告げる。
「わかったな!」
「はい、わかりました!」
「それじゃあ!」
部下達も応える、そして。
彼等は一気に戦線を離脱した。すると。
その後ろでオークは思わぬ魚雷を受けて動きを止めてしまっていた、沈んではいない。
だがそれでもだ、動けな
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