運命の日を前にして皆は其々の決意を固める
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何か見落としてはいまいか
・・否気のせいか だが確かに奴は何かが
変わった」
否それは正確では無い 変わったと言うよりは
戻ったと表現する方がしっくり来る言い方だ
一見すれば何も変わっていない様に見える
為に何処がどう変わったのか正確には
分からないが長年一緒に居た彼等には分かる
孫悟空は最早戻れない所の一歩手前まで
来ていると
ピッコロ「兎に角お前達は明日俺と孫が
家を出たら悟飯を連れて直ぐに出て行くんだ
そして二度と此所には戻ってくるな」
チチ「分かったベ・・ピッコロも気ぃつけてな」
牛魔王「済まん・・おめぇにばかり苦労を
押し付けてしまって申し訳ねぇべ・・
悟空の事宜しく頼むべ」
チチ「そだな・・なぁピッコロ どうしてもの
時はせめて苦しま無いように人思いに
やってあげてくんろ」
牛魔王とチチの悲しみを堪え涙を滲ませながら
の言葉をピッコロはしっかりと受け止めた
ピッコロ「あぁ・・分かった・・お前達の想い
しかと受け止めた」
想いを託されたピッコロは最早避けられぬ
所まで来た宿敵孫悟空との対決に想いを馳せる
ピッコロ「ふんっ・・・(皮肉だな孫よ
よもやこの様な形で貴様と決着をつける事に
なるとはな)・・父の時とは立場が逆だな
本当に皮肉だな・・・・本当に皮肉だよ」
チチ「・・・・・ピッコロ」
牛魔王「・・・(おめぇも悟空の事が
好きだったんだな)・・」
平静を装いながらも悲しみを含んだ物言いに
チチも牛魔王も掛ける言葉が見つからなかった
・・嘗て闇にその身を染めた男は
その胸に揺るぎ無い愛と光を宿らせた・・
・・嘗て光の中にその身を置いた男は
世界を破滅へ導く暗黒の光にその身を
置いてしまった・・
ピッコロ「最早俺達の道は分かたれた
・・(さらばだ孫よ)・・さらばだ在りし日の
幸せよ」
・・宿命の対決が再び訪れようとしていた・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
ブルマ「いよいよ明日ねベジータ無理
しないでね」
ベジータ「ブルマか 心配いらんさ
俺を誰だと思っている・・それに妻と子供を
残して逝く程俺は馬鹿じゃないさ」
深夜のカプセルコーポレーションでは
思う所が有るのか窓から空を眺めていた
ベジータに その腕に赤ん坊を抱いたブルマが
心配そうに声を掛けてきた
二人は結婚していた もう二年も前だ
結婚式は挙げていないが子供も生まれて
守る者が出来た
ヤムチャやピッコロ達も武天老師や天津飯に
餃子もクリリンも皆快く祝福して
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