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『八神はやて』は舞い降りた
第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第17話 激おこ
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かねて、シグナムとシャマルは駒王学園に務めているが、あの場にはいなかった。
 原作が始まったことで警戒していたつもりだった。
 が、原作通りに事が運んでいたせいで、油断があった点は否めない。


 それよりも、だ。
 あのはやてが激高する姿が想像できなかった。
 基本的に外面はクールを気取っているはやては滅多なことで感情を荒立てない。
 ま、家の中では泣き虫だがな、と昨日のやりとりを思い出して苦笑する。
 家族を侮辱されれば怒りもするだろう。
 だが、ライザー・フェニックスの挑発は、ごくありふれたものだった。


(相手が悪魔だからか?はやての両親を殺したのも悪魔だったしな)


 リインフォースが気づいたはやての悪魔への敵意。
 両親の仇なのだから恨んでいてもおかしくない。
 だが、それにしてはアーシア・アルジェントへの対応が妙だった。
 妹ができた!と、笑顔でヴィータに報告してきたはやて。
 アーシアと一緒に遊んだことを、嬉しそうに話していた。
 それが、いまは一方的に避けるようになっている。
 嫌な予感がしながらも、いまはゲートボールに集中するヴィータだった。
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