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鉄槌と清風
52部分:51:ホテルアグスタ襲撃
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一度攻撃しようとしたのをシグナムが止める。
 見ればガジェットの下に魔法陣、キャロの召喚と同じだが魔力光が紫だ。

 「召喚…まさか」

 良彦の言葉に、ロングアーチから通信。

 『召喚反応多数、ホテル近辺です…ガジェットが転移してきます』

 「召喚で送り込んだのか」

 「ヴィータ、良彦、残りは此方で処理する、新人の援護に」

 「わーった」

 「了解だ」

 シグナムの言葉に、青と赤の魔力光が其処を離れて行く。

 「特急だ、つかまれヴィータ」

 「あいよ、頼む」

 二人の手が繋がれ、青と赤の魔力光が一つになる。

 「ゼピュロス、一寸距離あるけど…いくぞ」

 『了解…貫き』

 バシュバシュッと2発カートリッジロードし、高速移動へ、風の結界が良彦とヴィータを包み込み、その中で抱き合い、身体を密着させ、速度を上げて行く。
 その間も、新人達のほうは苦戦しているらしい、通信からはティアナとスバルが前に出てコンビネーションアタックを掛けるようだ。

 大量のT型を周りに集め、ウィングロードで疾走するスバル、ティアナが4発カートリッジをロードし、クロスファイアシュートのスフィアを形成している。

 「やばいな…ヴィータ!」

 「任せろ!」

 短いやり取りから、良彦は風の結界からヴィータを押し出し…2発カートリッジロード。

 「風拳・烈風!」

 押し出したヴィータの背中を押すように強い風を纏った拳を振りぬく…その風を受け、ヴィータは加速し

 「アイゼン!」

 『フェアーテ』

 ヴィータの足元に赤い魔力光が渦を作り巻きつけば、加速は更に上がる。
 クロスファイアシュートシュートが放たれ、T型が打ち落とされる中、それた魔力弾がスバルへ迫る…その魔力弾をヴィータがアイゼンで打ち返し、地面へたたきつける。

 「このばかっ、なにやってんだ!」

 「あ、あぁ…」

 「ヴィータ副隊長今のは…」

 「うっせぇ、今は言い訳聞いてる時間じゃねー、後下がってろ!」

 「はぁ、此処は俺らがやっとくから、な」

 良彦も後から降りてきて、スバルの肩を叩く。

 「はい」

 「……」

 スバルは小さく頷き、ティアナは無言のまま一緒に下がって行く。

 「ってと、んじゃさっさと潰すか」

 「だな、後でなのはとはなさねーといけねーし」

 ヴィータがシュワルベフリーゲンでT型を落とし、良彦がV型を打ち倒していく。
 エリオ、キャロもそれぞれの受け持ちを倒しきり、どうやらガジェットの襲撃は収まったらしい。



 暫く後、ホテル内部で遅れていたオークションが開始され、無事に終わったらしい。
 ガジェ
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