スーパーロボット大戦OG外伝
0513話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で待っていたレモンがそう尋ねてくるが、技術班のメンバーが予想していたよりも少ない。3分の2程度か?
「いや、予想よりも技術班の人数が少なくてな」
「それはしょうがないわよ。何しろアクセルの新型機もそろそろ本格的に追い込みに掛かって来ているし、重力関係についてはヒュッケバインMK-Vのグラビコン・システム、グラビトン・ランチャー、それとテスラ・ドライブに関してもそれなりに使われている技術だから、トロニウムの時のような騒ぎにはならないわ。一応、それらの技術を研究して、それなりに重力関係の技術を蓄積させていってはいるしね」
「……もしかして、俺がマオ社に忍び込んでデータやらブラックホールエンジンの実物やらを入手してきたのは全くの無駄足だったとかか?」
あそこまで苦労して忍び込んだというのに、実は無駄足でしたとかになったら暫く立ち直れないぞ。
そんな風に内心落ち込んでいたが、レモンは小さく首を振る。
「無駄足って訳じゃないわよ。それどころか非常に助かるわ。何しろ重力関係の技術を蓄積していっていると言っても、あくまでもそれは機体の補助システムや武器に使われている技術を通しての蓄積ですもの。動力炉としてのブラックホールエンジンの実物やデータがあって困る事はないわ。と言うよりも、無いと困るわね。もちろんシャドウミラーの技術班が総出で掛かれば、いずれはブラックホールエンジンを開発出来るでしょう。けど何も無い場所から作るよりも、実物があった方がより早く、洗練された物を作れるのよ」
「ほ、ほら。アクセルさん。レモンさんもこう言ってますし。アクセルさんのやった事は無駄じゃなかったんですよ」
オウカが励ますようにそう言ってくる。
まぁ、その表情がどこか微妙なのはやはり教導隊として協力関係にあったマオ社に忍び込んだというのが理由だろう。
「あらあら、若い子に慰めて貰って羨ましいわね」
レモンの隣にいたマリューが笑みを浮かべつつそう声を掛けてきた。
口ではどこか拗ねたような感じだが、その目にはからかいの色がある。
「あー……とにかくだ」
溜息を吐き、脳裏に空間倉庫のリストを展開。ブラックホールエンジンの実物と各種データの入ったディスクを取り出す。ついでにハッキングプログラムの入っているディスクもだ。
色々と言ってはいたものの、それでもやはりブラックホールエンジンの実物を見れば技術者として興味が湧くのだろう。俺が出した実物を見て歓声の声を上げる技術班の面々。
「はいはい、それじゃあ早速作業を始めるわよ。まずアクセルが持ってきたデータの解析に5人、実物の方の解析と検証に10人。それぞれ分かれて、早速作業を開始して頂戴」
パンパンと手を叩きながらレモンが指示を出すと、さすが技術班を仕切っているレモンと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ