スーパーロボット大戦OG外伝
0513話
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属したんじゃないのか?」
「兄様……」
沈黙を守るフィリオに、スレイが心配そうに声を掛ける。
何しろ、魔法やゲート、異世界間との交流のように既にシャドウミラーのかなり機密の高い情報を知っているのだ。現在のこの状況で、もしシャドウミラーに協力をしたくないと言うのなら治療に関しても再考せざるを得ないし、最悪の場合は命を奪う必要も出て来るだろう。個人的にはそんな真似はしたくないが、だからと言ってシャドウミラーの秘密を持っている者を野放しにする訳にもいかない。
「そうだね、そうだった。確かに君達はそう言う性格の組織でもあったんだね」
「……どうする? シャドウミラーとしてやっていけそうか?」
踏み絵。もしこれでシャドウミラーとしてやっていけないと言うのなら、悪いがこちらとしても手を打たないといけない。
そんな風に思っての質問だったのだが、幸いなことにフィリオは小さく頷く。
「ああ、もちろんだ。僕には夢がある。何としても叶えたい夢が。その夢の為に清濁併せのむ気概はあるつもりだ。……AMの開発しかり、テスラ・ドライブの小型化しかり、ね」
決意を込めた目で頷くフィリオ。
「兄様!」
スレイもまた、笑みを浮かべてフィリオに駆け寄る。
その様子を見ながら、オウカの方へも視線を向けるが、オウカは何も言わなくても分かっているとばかりに小さく頷く。
まぁ、オウカの場合はアースクレイドルで俺達と多少ではあるが行動を共にしているし、インスペクター事件の終盤にはある意味で俺達に裏切られもした。それでも尚ここまで恩を感じてくれるんだから、文句は言えないよな。
オウカに感謝の意味も込めて微笑み返し――何故かそれを見たオウカが頬を赤くしていたが――口を開く。
「さて、じゃあレモン達が待ってる場所に向かうぞ」
「はい」
オウカがまだ頬が赤いながらも笑みを浮かべて頷き、フィリオとスレイの2人も同様に頷くのを見てヒュッケバインMK-Vを空間倉庫から出した場所。すなわち隔離地区にあるA-3ハンガーへと向かう。
「……何故ここのハンガーは別荘や他の研究所から離れてるんだい?」
ハンガーへと向かっている途中でフィリオがそう尋ねてくるが、そもそもこの隔離地区を作ったのは俺じゃなくて全てレモンを始めとした技術班がやった事だ。それを俺に聞かれてもな。
「普通に考えれば危険な実験や開発、研究をする為だろうな。いざ何かが起きた時に被害が他の研究室に及ばないように」
「……そう言う危ない研究もしてるのか」
「トロニウムとか魔法についてとかそんな感じだな」
そんな風に会話をしていると、やがてA-3ハンガーへと辿り着く。
そして中に入ると……
「あれ?」
「あら、どうしたの?」
中
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