第四章
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クイズという奇襲を採ったのである。
谷本はバントした。そのボールがころころと転がっていく。しかしそれはキャッチャー側に転がっていた。そうして土井はもうマスクを脱いでいた。
彼は冷静にそのボールを取りそのうえでまずはランナーにタッチした。これでツーアウトだ。同時に帰るべきランナーは死んでしまった。
続いてそのボールを一塁に投げそれでスリーアウトだった。攻撃は完全に終わった。大毎の奇襲はこれで失敗に終わったのであった。
「そんな・・・・・・」
「失敗か」
大毎ファンは今しがた目の前で起こった事態にまずは呆然となった。
「あそこでスクイズかよ」
「いや、あのスクイズ普通は成功していたぜ」
わかる者にはわかっていたのだ。
「誰だってあそこであんなことするとは思わないよな」
「ああ」
「確かにな」
言われてみればまさにその通りであった。
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