暁 〜小説投稿サイト〜
純粋な絆
第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
クイズという奇襲を採ったのである。
 谷本はバントした。そのボールがころころと転がっていく。しかしそれはキャッチャー側に転がっていた。そうして土井はもうマスクを脱いでいた。
 彼は冷静にそのボールを取りそのうえでまずはランナーにタッチした。これでツーアウトだ。同時に帰るべきランナーは死んでしまった。
 続いてそのボールを一塁に投げそれでスリーアウトだった。攻撃は完全に終わった。大毎の奇襲はこれで失敗に終わったのであった。
「そんな・・・・・・」
「失敗か」
 大毎ファンは今しがた目の前で起こった事態にまずは呆然となった。
「あそこでスクイズかよ」
「いや、あのスクイズ普通は成功していたぜ」
 わかる者にはわかっていたのだ。
「誰だってあそこであんなことするとは思わないよな」
「ああ」
「確かにな」
 言われてみればまさにその通りであった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ