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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
十五夜 〜幼子は座して成り行きを見定めるだろう
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露の一つの形か。ならば普遍性を以て矛盾を免れた・・・システムU-Dとは切り離されているが、可能性の欠片は残る。だったら・・・まずいかもな」
「・・・???どういうことですか?」
「いや、その―――」
会話が続くことは無かった。
管理局の皆さんがボロ雑巾にしもう消滅を待つだけの筈のナハトさんの残骸が、めきめきと音を立てて再生を始めていたのだ。
しかも、前より更に生々しい形で。ちょっと気持ち悪い・・・
「・・・そうか!アレは元々
永遠結晶
(
ユーリ
)
の力をシステムに組み込んだ存在!なれば奴もまた平行世界における”永遠結晶”の可能性を内に秘めていたという訳か!!」
「永遠の力があれば、憑代の力を供給してもらう必要もありませんね」
「が、ナハトの人格が抜けたことで力は弱まっている。後はあのデカブツをよそに迷惑がかからないところに転送してしまえば・・・!」
「フェイトー!アルフー!シャインー!迎えに来ましたよー!そろそろご飯の時間に・・・って、あれ?」
「あ、母さんにリニス。もう終わってたんだ」
「あらヤダ、まだ片付いてなかったのね・・・邪魔しちゃったかしら?」
話した盛り上がっている途中で謎のお姉さん2人が転送魔法でやってきた。
特に猫耳生やしたリニスの声は完全に子供を迎えに来た親のトーンなので真面目に話し合ってた皆さんは器用に空中ひな壇ずっこけというパントマイム染みた真似をしている。
「丁度いいや。ちょっと面倒事になったから手伝ってくれよ二人とも」
「む、面倒事を人に押し付けるのは感心しませんね。自分の仕事は自分でやらないと・・・」
「お願いリリス!助けて・・・ね?」(コナン君ばりの小学生演技)
「勿論いいですともッ!!さあ、どんどん頼ってください!!」
「リニス、あなた本当にそれでいいの・・・?」
え?「お姉さんが二人・・・?」ですか?
・・・僕は空気の読める子なのです。二人ともお姉さんです。そう言えば大人は喜ぶって知っているのです。
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