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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
十五夜 〜幼子は座して成り行きを見定めるだろう
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を出してるリィン姉妹と運搬するクルト、ニルスコンビの姿が緊張感を根こそぎ削いでゆく。戦闘躯体から両手両足を開放されたナハトは嬉しそうに足をパタパタ振っているのが微笑ましい。
やがて龍鱗機の穴をあけた部分にすっぽりと入れられたナハト。それに呼応するよう―――ふんじばってた戦闘躯体が震えだした。コントロールを失ったのだ。

「力の供給は分断したか?」
「もしもーし、俺だよ俺・・・いや詐欺じゃないから。・・・・・・そう、さっくりやっちゃって。え?ちょっと気合い入れてぷちっとやればいいから・・・そうそう。んじゃーまた明日ね!・・・リンク切ったぞー!」
「憑代と仲良しかお前は!!何普通に携帯電話取り出して通話し出したのかと思ったよ!!」

コントロールを失い、力の供給も失ったナハトヴァールは巨大な化物の集合体として急激な膨張を始めた。まるで冥界の門から悪魔の軍勢が這い出る様に膨張を続けるその塊に―――とうとう鉄槌が下される。
それは戦闘では断じてない。それは―――


「「「「「蹂躙の時間だ」」」」」


後に「魔導師の黄昏事件」と呼ばれることになるこの事件は、参加魔導師の総合魔力量において管理局史上最大を叩き出した歴史的事件として語り継がれることとなる。



先ず先陣を切ったのは管理局4人衆だった。仕事らしい仕事が達成できていないためか相当ストレスが溜まっていたようだ。

「仕事しないままで終われるかって!!―――『エンプティ・ハート』!カートリッジ3発ロードだ!」
『レディ!』
「あら、それじゃ私も手伝ってあげるわ・・・『パンテオン』!パターンA01スタンバイ!!」
『仰せのままに、我が姫君!!』

ニルスの手に握られたライフルのような形の杖『エンプティ・ハート』が命令に従い3つの薬莢を吐き出した。同時に横から出て来たマリアンもメイス型デバイス『パンテオン』を構える。あらかじめ指定された順序を辿り、カートリッジが2発ロードされた。

「クロノが持ってきた予備の(ビット)を合わせて『16個』・・・これが無いと始まらないわよねッ!!」
「人を使いっ走りにしないでほしいね・・・っと、『デュランダル』!Bビット展開!!」
「あのデカブツ相手なら遠慮はいらんな・・・『パニッシャーバイト』!4発ロードだ!」
『それも良かろうて・・・』

4つの星が煌めくとき、管理局の不敗神話が誕生する。

「聖なる切先よ、来りて邪悪を撃ち払え!ディバイン・エッジ展開!クラスターシフト・・・斉射!!」
「大火力もいいけど、数で押すのも嫌いじゃないわ!フォーリングメテオ・シャワー!!」

ニルスが展開したのは聖なる刃。発車と同時に分裂するその数10・・・30・・・70・・・108つ。彼が持てる掛け値なし全ての魔力を注ぎ
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