第二章
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秋山は酒を一杯やってからまた彼に述べた。
「御前だから俺のボールを受けてくれるんだ。それに」
「それに?」
「御前のリードなら俺も納得する」
今度はこう言うのであった。
「それでな。納得できる」
「そうか。納得してくれるか」
「御前が一番俺のことをわかってくれるからな」
「だからか」
「御前がいなくてどうして俺が投げられるんだよ」
秋山の言葉は本気そのものだった。
「そうだろ?だからな」
「そうか。俺もな」
土井も秋山のその言葉に応える形で言ってきた。
「他のピッチャーのボールも受けているけれどな」
「ああ」
土井はそのキャッチングもインサイドワークも見事なものだった。そして小柄ではあるが肩も滅法強かった。だから打てないながらもレギュラーになったのである。
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