第二章 小さな約束
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打ちながら、椿は左の腰にある刀に手を沿える。
二代は椿の前、忠次の背後に円弧を描くように現れる。
その手に刀を握っていた。
(俺じゃなく、忠次さん狙いか!?)
酒井は、背後に来た少女本多・二代に対してただ、何もせず立っていた。
(避けないのか!?)
酒井の背後で、今まさに酒井を斬ろうとしている、だが二代は驚くが迷いなく忠次に向かって刀を振るう。
しかし、その瞬間
(な……なに!?)
二代の腕を握りしめ、刀を止める一人の少年が二代のすぐ隣に、立っていた。
「え〜と、個人的には止めたくないんだけど、一応護衛役だから俺」
一応ってなんだよ、という忠次を無視して椿は忠勝と榊原に呆れた視線を送る。
「で、これはどういう事ですか?、旦那方」
椿の言葉に、忠勝と榊原は口笛を吹きながら誤魔化していた。
●
右舷二番艦・多摩の表層部右舷側商店街。
そこには、巫女服姿の浅間と、義腕の少女、第六特務、直政と
眼鏡の少女、アデーレ・バルフェット
前髪の長い少女、向井・鈴、の姿があった。
「結構、買ったな、一応これで終わりか?」
肩に荷物をの担ぎながら、直政が前を歩く浅間に問いかける。
「一応、これで終わりですよ、それより皆さん今日の幽霊払いは行くんですよね?」
浅間の言葉に、三人はJud.と頷く
「でもまあ、三河の花火もありますけど、やっぱ皆さん総長の方に行くんですよねー。」
「わ、私も、私も行きます」
アデーレの言葉に鈴も頷く
「何だかんだと、皆、トーリ君の事が気になってますね」
「まぁ、確かに世間は織田だの大罪武装だの末世だのと煩いけどさ、そんな中、一人の馬鹿の告白が通るかどうかはホント、通し道歌じゃないけど……」
直政は、空を見上げて言った。
「怖いさね。………よくやる気になったもんだ、あの馬鹿」
すると、直政は視線を下げ浅間を見て、口元を緩めながら言った。
「それで、アサマチお前はコクんないのか?」
すると、浅間は呆れた視線を直政に送る。
「コクるって、私が誰にコクるんですかマサ?」
浅間の言葉に小首を傾げる、直政
「あれ、お前って椿の事が好きなんじゃないのか?」
うんうん、と首を縦に振るアデーレと鈴、そんな三人に浅間はため息をつきながら言う
「まぁ、確かに私は椿君の事が、好きなんだと思います。」
空を見上げながら言う、するとアデーレの頭の中に一つの疑問が生まれた。
「そう言えば、気になってたんですけど、浅間さんは何で椿
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