暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
50話:駆紋龍也はほっとけない
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「人並み程度には読む」

「って、てめぇら無視してんじゃイデデデデデ!!」
「うるさいと言っているだろ」

騒がしいモブBに対し駆紋はモブBの手首をひねり、人間の構造上曲がったり動いたりしない、あらぬ方向へ動かそうとしていた。

「おぉ、人間死ぬ気になれば腕をそこまで動かせるんだな」
「見たいならもう少し動かしてみようか」
「いいぞいいぞ、もっとやれ〜」

「ふ、ふざけんな!これ以上曲げたら腕がぁぁああああああ!!?」

おぉ、予想以上に曲がる曲がる。
だがさすがに我慢の限界だったのか、モブBは無理やり振りほどいた。力ではやはり差が出ちゃうか。

「て、てめぇ…!」
「どうした先輩?まさか年下相手に怖気づいてしまったか?」
「んだとぉ!?」

ここで駆紋の口が悪いところが全面に出てしまい、本人がどう思っているか知らないが、モブBを挑発した。
小さな青筋をいくつも浮かび上がらせ、駆紋を睨んでいた。

「てめぇも俺の邪魔をするってのか!?」
「邪魔?それはおかしいな。最初に言っただろう。邪魔なのは貴様だ。視界に入っていて鬱陶しい」

その瞬間、ブチッという音が聞こえてきた。
明らかにモブBの血管が切れた音だ。実際初めて聞いたな〜、血管が切れる音って。漫画の中だけの話かと思ってた〜。

「……んのぉぉ!!」

そして遂にモブBが駆紋に向けて拳を振り下ろした。
それを見たなのは達や、より近くにいたアリサと少女Aは、あっと声を漏らす。

「―――っ!」

だが一瞬の内に、駆紋の目が鋭くなる。

「っうおぉおっ!?」

駆紋は迫りくる拳を右に避け、さらにその手首を左手で掴む。
そして一瞬で背中を向けた状態で懐に入り込み、右ひじをモブBの右脇に入れ、肩ごしに投げたのだ。

見ている側からしてもらえば、見事なまでの背負い投げだ。
しかも相手のパンチの勢いを利用したことでさらに威力が高くなり、モブBは勢いよく背中を打ち伸びきってしまった。

「ヒュ〜、やるぅ」
「これぐらい当然だ」

あらあら、これまた強気発言。

「くっ、離せ!」
「おっと」

今の今まで忘れていたが、俺に手を掴まれていたモブC・DがモブBが倒れたで、焦りながら無理やり俺の手を引き離した。
そしてモブBの側まで行き、モブBの肩を支えて立ち上がらせる。

「お、覚えていろよ!」

モブ集団はそう言い残し、その場から離れていく。

「…見事なまでの三流…いや、それ以下の捨て台詞だな、ありゃぁ」
「士君、そんな発言は止めた方がいいよ」
「だが実際、あれはないな。あれで本当に俺より年上か?」
「まぁそうだけどね」

俺と駆紋、そして奴らが去ってからすぐにやってきたカオルがそれぞれ口
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