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ドラゴンボールIF
逞しく成長した嘗ての少年は今漸く家族と再会し彼等に一時の安らぎが訪れた・・そう束の間の安らぎが
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は何れ必ず破壊の化身となり
世に災いを招く それを止めようとして
孫悟空抹殺を掲げ行動していた兄もレッドリボン
もやられてしまった事も知った


これは第一には急に強大過ぎる軍事力を持った
レッドリボン軍を市民達が誤解し恐れるように
なってしまった事


市民達を孫悟空から守る為に世界中の都市や
村を徘徊していた事も皮肉な事に誤解を招く
原因になってしまったようだ


そして何も知らない人々が孫悟空の味方を
してしまった 幸い一命は取り留めたようだが
組織は修復不能な程に壊滅し兄自身も
生涯車椅子の生活を余儀なくされてしまった
事を知った時には嘆かずにはいられなかった


・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・


ドクターゲロ「何故じゃ・・儂らが一体何を
したと言うのだ・・只幸せに静かに暮らしたい
そう願うのがどれだけの罪なのです・・
教えて下さい神よ」


研究の手を休め昔からの日課としている日記を
書き記していたドクターゲロは知らず知らずの
内に呟いていた


自分達はあの村が好きだった 例え寒い環境でも
村人の心は一つだった 暖かくて優しくて
村人全員が家族だった


自分達は生涯を大好きなあの村で過ごす
つもりだったし骨を埋める気でいた


それなのにこの仕打ちは余りにも酷すぎる
仕打ちだ ドクタ?ゲロの目の前には
液体の入った巨大なカプセルの中で眠る
十代中頃の男の子と女の子が居た


本来の年齢からこれだけずれているのは
若い身体をベースにした方が人造人間化への
成功率が高いのと二人の精神年齢を考慮した
結果だった


今研究は最終段階に入っている 既に
調整は終わり後は肉体と機械の身体が
付着するのを待つだけだ


それが終わるのは後三年もう暫くすれば
カプセルの中から出す事は出来なくても
コンピュータを通しての会話が出来る
ようになる


ドクターゲロ「もう直ぐお前達に陽の当たる
世界を見せてやるぞ」


これ迄に多くの村人が犠牲になった 
最後まで残った十九人目の村人も先日
息を引き取った


しかし誰一人として後悔はしていなかった


ドクターゲロ「お前達は皆が残した未来への
希望だ 幸せになってくれ そしてこの世界の
何処かで生きているであろう兄のサムと一緒に
家族五人で暮らそう」


本音を言えば孫悟空への恨み憎しみは
未だ消えてはいない しかし何時までも
過去に囚われていても仕方のないのも
わかっている


今はただ1握りの幸せが欲しい


ドクターゲロ「儂等が死んでもお前達が将来2人で
立派に生きていけるように儂等が家族の暖かさ
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