逞しく成長した嘗ての少年は今漸く家族と再会し彼等に一時の安らぎが訪れた・・そう束の間の安らぎが
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・・・・・・?」
プーアルの悲しげな呟きを聞きながらヤムチャは
膝を折りお墓に語りかける その時二人の
後ろに車椅子に乗った老人が来た事に彼等は
気が付かなかった
その表情が若干の驚きを含んでいた事も
ヤムチャ「親父お袋村の皆 ただいま
・・悪かったなこんなに遅くなっちまって
俺はちゃんと生きてるよ 親父やお袋村の皆が
・・そしてゲロじいさんやレッド総帥
・・いやケロンじいさんが守ってくれた
命だから・・だから俺はちゃんと生きてるよ
・・それにさ今は新しい家族が一緒だから」
プーアル「初めましてヤムチャ様の仲間
・・いいえ家族のプア?ルです ヤムチャ様の
命を救っていただいてありがとうございます」
「!?・・(ゲロじいさんだと!?
ケロンじいさんだって!?・・まさか
・・まさか)・・」
ヤムチャの言葉に車椅子の老人が驚愕の表情を
浮かべるが二人は気が付かなかった
ヤムチャ「だから俺はこれからも精一杯
生きていくよ そして必ずじいさんも弟も妹も
見つけ出して今度こそ俺が守ってみせるから
皆が俺を守ってくれたみたいに皆の息子の
サムが必ず守って見せるから!!・・だから
・・親父 お袋 産んでくれて
ありがとう」
プーアル「ヤムチャ様の事は僕に任せて下さい
・・ですから後の事心配しないで どうか
安らかに眠って下さい」
「っ!?・・(お・・おお・・よく生きて
いてくれたこんなにも見違える程に成長して)
・・サム・・お前なんだな」
ヤムチャ「え!?」
プーアル「誰ですか!?」
突然の予期せぬ後ろからの言葉に二人は
驚き振り返る
そこには車椅子に座った老人が涙を目に一杯に
溜めながら泣いていた
その両脚は無残にも膝から先が無くなっていた
しかしヤムチャの驚愕はそんな所ではなかった
知っている 自分はこの老人を知っている
長年の苦労が祟ったのかすっかり窶れて
しまっているが自分がこの老人を忘れる訳がない
祖父のゲロじいさんと一緒に自分達の冒険談や
世界中の様々な話を何時も聞かせてくれた
何時も笑顔の絶えなかったおじいさん
笑った顔が蛙に似ていたのでは自分何時も
ケロンじいさんと呼んでいた ヤムチャは
何時の間にか大粒の涙を流し泣いていた
ヤムチャ「ケロンじいさん・・なんだな?」
レッド総帥「サム・・ああそうだよ
ああそうだとも!!」
それ以上言葉はいらなかった 二人は
泣いていた 抱きしめあって泣いていた
両目からは涙が枯れる事なく次々と溢れ
出てくる
ヤムチャ「ううぅ・・じい
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