哀しみは広がり仲間達はそれぞれの決意を固める
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クターゲロと人造人間である事
レッドリボン軍総帥はドクターゲロの
実の兄である事 家族を殺された事によって
後に人々に悪魔の軍隊と言われ恐れられる
軍事国家レッドリボン軍が生まれた事
そして人々に誤解され時には迫害されながらも
真に世界の平和を願っていた事 それら全てが
書かれていた
手紙を読み終わったピッコロは小さな声で
哀しげに呟く その表情は何とも居た堪れない
表情だった
ピッコロ「・・・ヤムチャ・・お前にとっては
余りにも辛い真実だったんだな・・本当に
辛く悲しい真実だろうな・・孫よ・・・
もしお前の本性が目覚め最早戻れん所まで
行ったなら・・せめてもの情けだ俺がお前を
・・殺す・・そうならない事を信じているぞ」
その瞳は修行をしている孫悟空を見つめていた
そしてその瞳が息子の孫悟飯に移ると
哀しげに揺れる
ピッコロ「悟飯・・すまん俺はもしかしたら
お前の父親を・・・すまん悟飯」
真実を知ったピッコロは嘗ては自分が
心から認めた男 孫悟空との決着の日が
来る事を感じていた
そしてもう一方で息子の孫悟飯の事を思うと
例えようも無く虚しくなった
何故ならピッコロにとっても悟飯は既に
自分の息子同然だったのだから
一方此処は亀ハウスでも哀しみにくれる
武天老師が居た
その手にはピッコロに渡されたのと同様の
手紙が握られていた
そして武天老師も又ピッコロと同様に
密かに恐れていた最悪の予感が当たって
しまった事を知った
武天老師「これは・・・何と言う事じゃ
・・まさかヤムチャとドクタ?ゲロが
血の繋がった家族じゃったとは・・それに
レッドリボン軍の総帥までもがか・・
何て事じゃ・・ピッコロと密かに話していた
最悪の予感が現実になってしもうたわい
・・・悟空よお主はなんと言う事を・・・
孫悟飯よ何故お主は悟空の本性を知った時
直ぐに儂に知らせんかったのじゃ お主の罪は
とてつもなく重いぞ・・苦楽を共にした
仲間同士で戦わせる等・・馬鹿弟子めが」
思い出すのは初めて孫悟空が大猿に変わるのを
見たときの事 何故あの時悟空の事を
もっと注意深く調べようとしなかったのか
何故孫悟飯に子供が出来たと知った時
自分から尋ねて調べようとしなかったのか
そして何よりも 何よりも武天老師が
怒り許せないのは 今は亡き弟子の事であった
何故何故あの男は孫悟飯は
武天老師「孫悟飯よ・・・お主は何故
悟空の残虐性を見て見ぬふりをしたのじゃ
・・お主はとっくに知っておったのじゃろう
悟空が数え切れぬ人数を殺していた事を
・・馬鹿者が」
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