哀しみは広がり仲間達はそれぞれの決意を固める
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あっあぁ・・済まない 何でも
ないさ」
孫悟飯「そうですか・・それならいいん
ですけど」
孫悟空「なんだ人騒がせだなピッコロは」
その言葉に二人は興味をなくしたのか
修行を再開する しかしピッコロは手紙を
握りしめたまま修行をする孫悟空を今迄
見せた事が無い程の厳しい表情で睨んでいた
ピッコロ「何て事だ・・・これが真実か
・・・なぁ孫悟空よ貴様はその手をどれだけの
罪の無い人の血で染めたのだ」
孫悟空を睨むピッコロの表情は余りにも
行き場の無い憐れみと哀しみに溢れていた
そしてピッコロは過去に思いを馳せる
それはあの恐るべき存在の驚異を身をもって
体験したあの時から消そうとしても消える
事の無い予感としてこの身に染み付いていた
正直に言えば最初からこんな時が来る
そんな予感はしていた
そもそもの切欠は俺の父ピッコロ大魔王が
殺された時のその最後の光景 記憶の中に
焼きついたあの最後 孫悟空の後ろに写った
巨大な大猿の怪物 即ちサイヤ人の本性
あんな恐ろしい怪物を自身の内に秘めながら
悪の心を持たない等絶対にあり得る訳がない
俺はその事をずっと自問自答しながらも
解決出来ない答えに疑問に思っていた
それが解決したのは孫の兄ラディッツが
来た時の事だった ラディッツに頭に強い
衝撃を受けた事は無いかとの問いに孫が
答えた後に武天老師は言った
お前のお祖父さんの孫悟飯に拾われた当時の
お前はとても暴れん坊だった それがある時
崖から落ちて頭を強く打ってから大人しく
なったらしいと
あの時武天老師は本人に気付かれないように
孫悟空をじっと見つめていた その意味が
今なら分かる
武天老師も又孫悟空の内に秘めた恐るべき
サイヤ人の本性を無意識の内に見抜いて
いたのだ
何故なら表面上は大人しくなっても月に一回は
必ずその恐るべき本性を現すのだから
それこそが月が真円を描く満月の夜也
それを知った俺は密かに武天老師と連絡を
取ったら案の定武天老師も俺と同じ考えに
達していた事が分かった
それからは俺は常に孫悟空を見ていた
何かあった時に手遅れにならない様に
しかし孫悟空は等の昔に既に取り返しの
つか無い事をしていた
先程の鳩がくわえてきたブルマの手紙に
全てが書かれていた ヤムチャが北の都の
外れの村で幼い頃に孫悟空に襲われていた事
その時に両親を亡くし瀕死の弟と妹を
祖父が人造人間にする事で助けようとした事
恐らくは一番最初に自分の身体で実験を
しているだろう事 それこそがこれから俺達が
戦う筈だったド
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