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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!
怪異。

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話をすべて終えた俺は、お茶を一口飲んだ。
「・・・・・・・」
しばらく誰も口を開かない。
「伊織・・・・私・・・・」
「渚・・・」
渚は自分の死を感じて悲しんでる。
「私・・・・伊織の彼女だったの!?」
「そっち!?」
「ははっ、玲瓏らしいな。」
「典型的なプラスしこう。」
「負けた・・・」
様々な思考が飛び交う中で、俺は安心していた。
「良かったな、渚。」
「うん!」
ここで、チャイムが鳴った。
///////////////////
皆と別れた後、俺達はいつも通りの階段を上っていた。
「・・・・飯、なにがいい?」
「豚の野菜炒め。」
「庶民的でよろしい。」
「俺は母さんのメールに野菜炒めと売った。
「なぁ、渚は本当に大丈夫なのか?」
「うん!伊織と私は永遠です!・・っ?」
渚は勢い余って階段から、足を滑らせる。
「・・・!・」
回りの音が聞こえない。
離れていく渚の不安気な顔。
「死なせてたまるか!!」
そこからは本当にとっさだった。
一気に走りだし、渚の手をつかみ、引いた。


チュッ。


「・・・・・・・・!」
「・・・・・・・」ニコッ。
数秒間、いや、数分間か?
時間がフリーズしていた。

口が離れたとき、俺は何も言えなかった。
「伊織。」
「・・・・」
「ありがとう!」
「なっ、抱きつくな!」
「助けてくれるって信じてた。」
「・・・・大丈夫か?」
「うんっ!」
「・・・・そっか。」
自然と壊れた感情が修復されていく。
「あっ!今笑った!」
「そうか?」
「そうだよ!」
渚は元気よくかけ上がっていく。
「あっ!後・・・・私、初めてだから!」
「おまえなにいってんだよ!」
俺も追いかけるように走っていく。

俺は渚が渚に戻ってくれたから、封印された感情が少し、修復されたのかもしれない。
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