第6話 「リンディとの再会」
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はなく指揮下に置きたいからだろう。
高町のような高い潜在能力を持つ魔導師は、魔法文化のある世界でも極めて稀な存在。存在する世界に対して、管理局員の数は全然足りていないという話も聞いたことがある。俺の出した答えは、ほぼ間違いないだろう。
自分達だけでも解決できるのだろうが、今後のために優秀な魔導師のスカウトも忘れない。叔母が言っていたように、リンディさんは仕事ができる女性のようだ。
などと考えてしまったものの、ただの考えすぎかもしれない。いくら高い能力を持っていようと、リンディさん達からすれば素人なのだから。
「……あの」
「何かしら?」
「今ふたりって言いましたよね? その、夜月くんは?」
「ふたりって言葉に、別に深い意味はないのよ。ショウくんはあなた達と別行動だったでしょ?」
微笑みながら言われた言葉に、高町は納得したような顔を浮かべる。もちろん今のも理由だろうが、他にも理由があるだろう。
俺には家族に管理局に関わっている人間がいる。それに人型フレームを採用したデバイス《ファラ》を所持している。これ以上首を突っ込まないように厳しく注意されるか、保護されることになるだろう。
「さて、時間も時間だからあなた達はもう帰りなさい。あ、ショウくんは残ってね。もうちょっとお話があるから」
「え……」
「大丈夫だよ高町。リンディさんは多分個人的な話をするだけだろうから。俺の父さんと知り合いだったって、さっきも言ってただろ?」
「あ……うん」
それからすぐに高町達は家へと帰って行った。帰されたという表現の方が正しいかもしれないが。
先ほどまでの様子を見る限り、おそらく彼女達の答えは決まっている。時間を置いても無駄だろう。リンディさん達がどういう答えを出すかは分からないが……他人の事よりもまずは自分のことか。
「さて……何から話したらいいかしら」
「何からでも構いませんよ。リンディさんがしたい話でも、俺の今後の話でも……。時間はたっぷりありますから」
「君は何を言っているんだ。あまり遅くなると親御さんが心配するだろう」
「リンディさんから聞いてないんですか?」
俺の問いに執務官は小首を傾げた。冷静に考えてみれば、俺のことを知らなかった時点で聞いていないに決まっている。
あまり他人に話したいことではないが、彼は執務官になっているほど優秀な人間なのだから、疑問を持たれたらすぐにでも真実に辿り着かれることだろう。素直に話しておいたほうが、高町達に知られないように協力してくれるかもしれない。
「……俺にはもういませんよ。大分前に亡くなりましたから」
「そうだったのか……すまない」
「いえ、構いませんよ。俺にはファラもいますし、今は叔母が親代わりになってくれてますから……今は仕事で地球にはい
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