第五章
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しょうが」
「そや。その村山もおらんようになったし」
村山実ももういない。阪神の行く末を憂いながらこの世を去ってしまった。最期は阪神のユニフォームを着ていた。栄光の十一番をだ。
「何ものうなった感じやったな、本当に」
「野村になっても全然やったしな」
「はい」
苦い顔で頷いた。
「全然勝てませんでしたね」
「打つこともないしエラーばっかりやったしな」
その通りだった。野手は何もなくエラーばかりを繰り返していた。打たないだけではなかった。守れもしなかった。それが敗戦に直接つながり負けていっていた。そんなことばかり覚えている。相手のチームの攻撃時間ばかりが長かった。
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