ダブル ドラゴン
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妖精の尻尾の医務室。
ポーリュシカに言われラクサスを呼びに行こうとしているレビィとティア。
「・・・あら?」
「どうしたの?ティア」
何気なくマカロフの3つ隣のベッドを見たティアは首を傾げた。
そこにいるべき奴がいない。
「・・・クロス?」
「いい加減にしろよラクサス。妖精の尻尾はもうお前のものにはならねぇ」
バリバリと激しい雷を纏うラクサス。
その気迫や雷の激しさに腕で顔を庇いながらナツが言う。
「なるさ・・・そう・・・駆け引きなど初めから不要だった・・・」
が、その言葉はラクサスには届かない。
「全てをこの力に任せればよかったのだ!圧倒的なこの力こそが俺のアイデンティティーなのだからなァ!」
叫び、雷を全身から放つ。
「そいつをへし折ってやれば、諦めがつくんだなラクサス!」
右手を広げ、左拳に炎を纏わせナツが跳ぶ。
空を切り裂き、地を蹴って。
「火竜の鉄拳!」
そしてそのまま拳をラクサスの顔面へと叩き込む。
「!」
が、ラクサスに大したダメージは見られない。
ただ不気味に口角を上げた。
「まずは貴様だ・・・くくく・・・」
その笑みと言葉にシュランは寒気が走ったかのように震える。
そしてラクサスは右手をナツに向け――――――――――。
「かかってこい妖精の尻尾!俺が全てを呑み込んでやる!」
その右手から強力な雷が放たれた。
「ぐはぁぁああああっ!」
「ナツ様!」
雷を喰らったナツは壁を昇るかのように吹き飛ばされ、床に落ちる。
「フハハハハハハッ!」
ナツが床に落ちたと同時にラクサスは高笑いを上げながら地を蹴って走る。
「がっ!」
完全に体勢を立て直せていない状態のナツに膝蹴りを決め、ナツは再びよろける。
更に拳と蹴りを連続で放ち、近くの柱までナツを吹き飛ばした。
「!」
柱に両足を付け体勢を整えようとしたナツの目にラクサスが映る。
右手に雷を纏い、腕を横一線に振るおうとしているラクサスの姿が。
「うがぁ!」
その雷はナツとその後ろの柱も壊し、ナツはドスッと床に落ちた。
「ナツ様!」
「次は貴様だ」
「っ・・・!?うあっ!」
それを見たシュランは右手に魔法陣を展開させるが、素早く背後に回ったラクサスの蹴りが無防備だった背中に決まる。
「チッ・・・やるしかないですね」
軽く舌打ちをしながらシュランは自分のローズピンクの髪に命じる。
神はすぐさまうじゃうじゃと蛇に変わり、その赤い目にラクサスを捉えた。
ロ
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