ダブル ドラゴン
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サスを睨む。
すると――――――――
「蛇髪・守護」
小さく声が響いた。
それと同時にナツを覆うように、細く長いローズピンクの蛇が屋根のようなものを作る。
「シュラン!?」
「ご安心を・・・ナツ様には一切の攻撃も与えさせません・・・全て私が喰らいますわ・・・」
ナツの後ろに倒れるシュランから伸びる蛇髪は赤い目を光らせる。
その行動にナツが目を見開き―――――――
「バケモノの攻撃を受けるのは・・・バケモノであるべきですから」
シュランが小さく、誰にも聞こえないような声で呟いた瞬間。
「レイジングボルト!」
ラクサスが纏っていた雷が、蛇髪に守られるナツと、その後ろに倒れるシュランに・・・落ちた。
「フフ・・・フハハハハハハハッ!」
だん、と柱から降りたラクサスは狂ったような高笑いを上げる。
煙が晴れ、そこには砕けた床しか残っていない。
「ナツぅ、新人・・・シュランっつったか。このギルド最強は誰だ?」
目の前に向かってそう問いかけるラクサス。
が、そこにあるのはレイジングボルトによって砕けた床だけ。
当然、答えは返ってこない。
「ハハハハハッ!粉々になっちまったら答えられねーか!」
その光景に、再び高笑いを上げるラクサス。
するとそこに、声が響く。
「仲間・・・じゃなかったのか?」
その声の主はラクサスではない。
ナツでもシュランでもない、全く別の声。
「それを消して喜んでるとァ、どうかしてるぜ」
そして続くように、別の声が響く。
「全くだ・・・貴様は明らかに狂っている。姉さんが嫌うのも無理はないな」
「ア?」
聞こえてきた声2つにラクサスが振り返ると、黒髪と青髪が揺れた。
「まぁ、消えてねぇがな。コイツを消すのは俺の役目だからよォ」
1人はガジル・レッドフォックス。
ナツのベルトを右手で掴み、左手にシュランを抱えている。
「こいつ等は消させんぞ、ドレアー・・・いい加減貴様は頭を冷やせ」
1人はクロス=T=カトレーン。
重症状態にあり、苦しそうに息をするが、立ってはいられるようだ。
「ガジル様・・・クロス様・・・」
「ガジル・・・んがっ!」
ばっとベルトから手を離され、ナツが床に顔面から直撃する。
「つかテメェ、医務室にいたんじゃねーのかよ」
「抜け出してきた。姉さんには悪いが少し無茶をする」
ガジルの言葉に悪戯っぽくクロスは笑う。
「また獲物が1匹。ククク・・・」
ガジルとクロスを見たラクサスは狂ったように笑みを浮かべる。
1匹は多分ガジルの事
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