七幕 羽根がなくてもいいですか?
3幕
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ーとお姉ちゃん、待つ」
「……、そうか」
すら。ユリウスが懐から抜いたのは、銃。
ルドガーが同じものを使っていた。クランスピア社のロゴが入った支給銃。
「何をする気ですか!」
ジュードは慌てて再びフェイを背にして立ちはだかる。
「説得に応じるようならよかった。事を荒立てずにすんだからな。だが、フェイ本人が付いて来ないと言うようなら、力づくで攫っていく」
「ルドガーは絶対許しません。ルドガーと本気で敵対する気ですか」
「お奇麗な兄貴でいたってあいつは守れないんだと、先日痛感させられたよ。それで弟が守れるなら、憎まれ役でも汚れ役でも喜んで買ってやる。先に忠告するが、俺は銃の成績もエージェント1だ。君の武術より、俺が引鉄を引くほうが速い」
ジュードは緊張した。ユリウスの「忠告」は脅しではない、淡白な真実だ。
ジュード・マティスではユリウス・ウィル・クルスニクには勝てないと、長年武道を修めた者の勘が告げる。
(だとしても、ここで折れるわけにはいかない。よく観察しろ。頭を回せ。どうすればフェイを守りきれるか。僕が銃弾を避けられても、後ろのフェイに当たる。一度食らう覚悟で飛び込むべきか。射線さえズラせば僕にも勝機は――)
粘ついた沈黙を破ったのはジュードとユリウス、どちらでもなかった。
ジュードが白衣に入れていたGHSに着信があったのだ。
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