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FAIRY TAIL 真魂の鼠
第十七話 赤面の吸血鬼
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に囲まれていた。四方八方、逃げ道はもちろん無い。

魔17「殺れえええええっ!!」

一人の男の合図と共に、俺を囲んでいた奴等が一斉に駆け出した。マスターやS級魔道士が五人もいるんだ。そいつ等と戦う事になった時の為に、魔力はあまり使わないでおこう。となれば・・・

シ「おらあぁぁぁぁぁっ!」

魔16「うごあああああっ!」

魔18「ひょおおおおおっ!」

魔19「うぎゃあああああっ!」

魔21「ぎょおぉぉぁあああああっ!」

右手を床に着いて逆立ちをし、両足だけを大きく回転させて魔道士を四人蹴り上げる。攻撃を仕掛けようとしていた残りの奴等がそのまま呆然と立ち尽くす。俺はそんなのお構い無しに体勢を元に戻すと、

シ「だりゃあああああっ!」

魔17「ギィヤアアアアアッ!」

魔20「ぐひゃあっ!」

魔23「うひょおぉっ!」

両手を床に着いて逆立ちをし、両足が上に上がったのと同時に弾くように手を床から離し、海老ぞり状態のまま魔道士を三人蹴り上げる。呆然と立ち尽くしていた残りの奴等の顔がだんだん青ざめていく。俺はそんなのお構い無しに立ち上がると、

シ「てぇやあああああっ!」

魔22「うぎょ!ふぎゃあああああっ!」

魔24「がはっ!にょあああああっ!」

魔25「ふべっ!ぬぉおぉぉおおおおおっ!」

相手の鳩尾を殴り、前に突き出した顔面を思いっきり殴り飛ばす。魔道士を三人倒した。あっという間に、俺を囲んでいた十人くらいの魔道士は一人残らずKO。

ハ「でたっ!シンが生み出した三つの業!」

そういえば、初クエスト以来だな。俺達はその後も順調に赤面の吸血鬼(ブラッシュヴァンパイア)の魔道士を倒していった。

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十五分後。俺達新最強チームの周りには傷だらけで倒れていたり、気を失っている赤面の吸血鬼(ブラッシュヴァンパイア)の奴等がいた。俺達以外で立っている奴はいない。

ナ「歯応えのねぇ奴等だな。」

グ「こんな弱ェくせによく闇ギルドとして活躍してたな。」

シ「正真正銘の雑魚だな。」

ハ「あい。」

ナツは倒れている奴の首根っこを?んで壁に押し付けたり、グレイは倒れている奴の顔を踏んだり、俺は気を失っている奴の首根っこを?んでぐるぐる回したり、ハッピーは持っていた木の枝で気を失っている奴の顔をぺしぺしと叩いたり・・・扱いが酷くなっている。

エ「だが、マスターのペギルと五人のS級魔道士の姿が見えないな。」

ル「どこかに買い物にでも行ってるのかしら?」


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