第十七話 赤面の吸血鬼
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ナツ達は今までで数々の闇ギルドを討伐してきたんだ。だからマスターは、この依頼をナツ達に頼んだのかもしれないな。
エ「赤面の吸血鬼のマスターはペギル・パイオニー。魔道士の数は二百人だ。」
ウェ「二百人!?」
シャ「随分多いわね。」
エ「正規ギルドだった頃は、魔道士の数が多いギルドだった事で有名だったからな。」
そりゃ随分と厄介だな。
ナ「はぁ・・はぁ・・し、心配、する事、じゃ・・・ねぇ・・・はぁ・・う、うぷ・・・」
ル「喋らない方が良いと思うわよ・・・」
ハ「あい。」
こんな狭い所で吐くなよ・・・すると、エルザが何か思い出したのか小さく「あ。」と呟いた。
エ「そうだシン、マスターに言われたのだが、どうだろう?私達のチームに入らないか?」
シ「はっ?」
最初、エルザの言ってる意味が俺には分からなかった。慌てて頭の中で今言われた事をものすごい速さで整理する。整理した結果、「私達のチーム」=「最強チーム」って事・・だよな?んで、「入らないか?」って事は・・・俺が最強チームに入るだとぉっ!?
シ「いやいやいや!俺みたいな弱い奴が入ったって意味ねぇだろ!」
俺は右手と首をぶんぶん振って否定する。てか、何でマスターがそんな事言うんだよっ!?が、俺とナツ以外、全員がポカーンとしている。
グ「・・お前、ものすごい勘違いしてねぇか?」
シ「はっ?」
「勘違い」?もしかして、俺の聞き間違いか?
ル「あんたのどこが「弱い」のよっ!?シンが弱かったら私は米粒以下よっ!!」
「勘違い」はそっちかよっ!
ウェ「『十二支』の『子』の姿になれる能力、五色腕輪、並外れた身体能力・・・」
シャ「どこからどう見ても強いじゃない。」
ナ「はぁ・・お、お前・・・はぁ・・はぁ・・つ、強い、ぞ・・・おぷ・・・」
ハ「あい。」
エ「マスターはシンの才能を見て判断した事なんだ。私達もお前を歓迎するぞ。」
俺は若干照れながら人差し指で右頬を掻く。俺はしばらく考えていたが、小さくため息をつくと、
シ「・・み、皆が、良いなら・・・」
俺が小さく言うと、
ナ「はぁ・・はぁ・・し、新最強・・チームの・・・はぁ・・た、誕生、だな・・・おぉぉぉ・・・」
そんなこんなで、俺は今日から妖精の尻尾の最強チームの一人として過ごす事になった。
『えー、次はー、ナノハナー、ナノハナー。』
いつの間にか四時間経っていて、列車はナノハナの街の駅に着いた。ナツは列車が止まった瞬間元気になって、風のような速さで列車を飛び降りた。俺達も慌ててナツの後を追い列車を降り、依頼人であり
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