第48話 どうしてもできない
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は予感していたから。
逃げ出すことも進むことも怖くて、こうして紘汰に押しつけて立ち尽くしているだけ。
咲はしゃくり上げる。自分の情けなさ、その役目を負ってくれた紘汰への罪の念で。
何度も袖で目元をこすり、せめてちゃんと紘汰と初瀬の結果を目に焼きつけようとした。
鎧武が水路の階段でヘキジャインベスを追い詰める。無双セイバーを構える。トドメの構えだ。咲は祈るように手を組み合わせた。
だが、鎧武は無双セイバーを放り捨て、その場に膝を屈した。拳を水面に打ちつけた。
『できるわけないだろ!! こいつは初瀬だ!! 初瀬なんだ…!』
それを聞いた咲は、堪らず水路に飛び込み、泣き伏す鎧武に抱きついた。
「紘汰くんっ!」
『頼む……っ、目を覚ましてくれよ、初瀬! こんなのはイヤだッ! 初瀬ぇ!』
「もういい! もういいよ、紘汰くん! もういいんだよぉ!」
『うあ、あ…うおぉ…うあああ…っ!』
――その時、悲憤に暮れる咲と紘汰には気づく由もなかった。
音もなく現れた4人の男女が、アーマードライダーに変身し、彼女たちを狙撃しようとしていたなど。
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