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鉄槌と清風
51部分:50:ホテルアグスタ前夜
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を借り受けて休憩だ。

 「仮眠室だけでも借りられて、ありがたかったな」

 「だな、態々部屋借りるよりも外に近いしな」

 「んむ、とはいえ、軽く仮眠しとかねーとな、交代して明日は一日だ」

 「そーだな…ふぁ、ちと眠いしな」

 あまり大きくないベットに二人並んで座り、夜食を軽く食べながらそんな会話を続ける。
 食後のお茶を飲み、灯りを最低限の光度に落とし、そのまま同じベットで横になる。

 「ほんじゃ、おやすみな…ん」

 「ん…おやすみ、良彦」

 ちょこっと唇を合わせ、タイマーを3時間でセット、その時間には起きて交代になる。



 何事も無く、仮眠から起き、シグナム、アインと交代、二人でホテル外周の巡回を続ける。

 「サーチャーを廻りにってのはホテルだから出来なかったのかね」

 「オークションに出る人間には、色々いっかんな、高官とかがそういうのうるせーらしい」

 「はぁ、安全とプライバシーでプライバシーを取るのか、いい身分だな」

 「ま、あたしらは自分の仕事をするだけだろ」

 「んだな、うしいくか」

 こつんと拳同士を打ち合わせる。
 まぁ、結果として特に何も無く夜があけ、シグナム、アインも起きてくる。

 「おはようさん、こっちの時間も何もなかったぞ」

 「おう、問題なしだ」

 「そうか、此方もゆっくり休ませて貰った」

 「えぇ、ベットは二つあったのに1つしか使われた形跡はありませんでしたが」

 シグナムとアインが、にやりと笑い掛ける。

 「うっ、それはなんだ、あれだ」

 「うっせ、一緒の方が安心できるんだから良いだろ」

 良彦とヴィータが頬を赤くしながら、言い訳。

 「悪いとは言ってないぞ、事実を言っただけだ」

 「マスターはこういう時に慌てすぎるきらいがありますからね」

 再び二人が、苦笑しつつ言い。

 「よし、予定の箇所へ皆移動だ、警備に入る」

 「あいよ、他の皆が来るまではこのままだな」

 「おっし、んじゃ油断すんなよ」

 「了解、予定通りに」

 シグナムの指示で3人が動き出す、事前の打ち合わせで決めた場所へ。
 前線一同がくるまで、何事も無く警備は続けられた。
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4人でなら2人ずつ交代できるなーと、そんな考えとヴィータと良彦を動かしたいのでこんな感じになりました。

次回は他メンバー合流、ガジェット戦辺りの予定です。

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