暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0512話
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思っているとまた誰かが余計な事を言ったのだろう。『魔法の射手』で作られた氷の矢を撃ち込まれていた。
 以前はこのノリをどうにか出来ないかとレモンに相談した事もあったのだが、レモンの話によるとこう言う風に馬鹿をやる事で一種のストレス発散なり気分転換なり、人間関係に関してのやり取りなりをしているらしい。少なくてもこのノリがあるうちはアギラのように非人道的な実験を行うようなイカれた科学者になるような心配は低いんだとか。
 ……無い、じゃなくて低いとなっているのが微妙に心配だが。

「とにかくだ! まだ正確にいつ魔法球に手を加えるのかは分からないが、近い内に行われる事だけは確かだ。その時は魔法球の中に人がいると悪影響が出る可能性もあるから全員出て貰うぞ。忘れるなよ!」
「えーっ! でもそれじゃあ中にある隊長の新型機に使う部品とかはどうなるんだよ?」
「あー、そうだな。その辺は悪いがアクセルに頑張ってもらえ。もし面倒臭いとして中に置きっぱなしにして、それが悪影響を受けても私は責任を取らないからそのつもりでな」

 その言葉に技術班からブーイングが飛ぶが……

「ええいっ、喧しい! 元々はお前達が魔法球に入り浸っているからこういう事態になったんだろうが。茶々丸!」
「イエス、マスター」

 エヴァの言葉に茶々丸が前へと出て、視線を技術班に向け……

「レーザーが来るぞ! 全員散れぇっ!」

 技術班の誰かが叫んだその言葉と共に、忍者顔負けの素早さで散っていく。

「……これが、シャドウミラー? 随分と僕の思っていたのと違うんだけど」

 フィリオの、そんな呆然とした声のみが体育館の中へと響き渡っていた。
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