スーパーロボット大戦OG外伝
0512話
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? 向こうの少年にしてもそうだが」
スレイがエヴァへと目を向けながらそう尋ねてくる。とは言っても、既にエヴァが言ってるように大体どんな存在なのかは理解しているのだろう。ただし、信じたくないといった表情を浮かべている。
「本人も言っているように、俺達シャドウミラーの魔法顧問という役職だ。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。600年以上を生きている真祖の吸血鬼だよ。ちなみにそっちにいるもう1人の子供はフェイト・アーウェルンクス。意志を持った人形といった所か。こっちも一応はシャドウミラーの人員ではあるが、基本的にこのホワイトスターではなくネギま世界――先程説明した魔法世界の通称だな――でブルーマーズ計画を担当している」
「ブルーマーズ計画!? それは確か僕が開発するという……」
ブルーマーズ計画の名前に反応したフィリオに頷く。
「そうだ。諸事情で火星のテラフォーミングをする必要が出て来たんでな。それに伴って他の惑星から魔力を運ぶ必要が出たり、こっちから火星に派遣する者達の足に使ったりする宇宙艦の推進機関としてのテスラ・ドライブの開発をな。……フェイト!」
我関せずといった様子で、無表情ながらもどこか満足そうに珈琲を飲みながら――SEED世界からの輸入品らしい――こちらの様子を見ていたフェイトへと呼びかける。
「何か用かな?」
「ああ。さっきも説明したがこの男はフィリオ・プレスティ。ブルーマーズ計画の重要な要素であるテスラ・ドライブの開発者だ」
「ああ、話は聞いてたよ。よろしく頼むね」
「その……君も魔法使いという認識でいいのかな?」
「そうだね。一応それなりに魔法には長けていると思ってもいいよ」
それなり、ねぇ。まぁ、平均以上であるのは事実だがな。
フェイトの言葉に苦笑を浮かべつつ、手を叩いて周囲の注目を集める。
より正確には新たにシャドウミラーに加わった4人をだが。
エヴァと話していたスレイ、フェイトと話していたフィリオ、何故か茶々丸と話していたオウカがこちらへと視線を向けてくる。そして最後の1人であるムラタは1人離れた場所からこちらを見ている。
「そして最後の秘密だ。……本来なら秘密と言う程のものじゃなかったんだが……」
先程『火よ灯れ』を使った時のように右手の人差し指を1本立てて前に出す。そして次の瞬間には、俺の右手は炎へと姿を変えてゆらゆらと蠢く。
「これは……炎? でも熱くないけど……」
俺の手が変化した白炎を見て身を乗り出すフィリオ。
この炎は俺の魔力を使って生み出された、俺自身と言ってもいい炎だ。当然熱さに関しても俺の意のままになる。
そのまま右手の炎から蝶や小鳥、あるいは犬や猫、リスといった炎獣を作り出して体育館の中を走り回らせる。
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