暁 〜小説投稿サイト〜
蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
ショッピングとアウトドアにはサプライズがつきもの
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「お兄ちゃんはこれより強いんでしょ?勝負しようか?」

まるで世間話のようなその口調に苛立ちが溢れる。

「テメェ、なんでこの力を持ってやがるッ!

なんでここにいるんだよ!お前が!」



















「で、真?」

「うん?」

麗に質問された理由はなんとなく分かっていたが敢えて聞き返す。

「ったく・・・・もう分かってるんでしょ?」

「・・・・・!」

こんなことまでお見通しとは、流石は麗だと関心を覚える。

「私と真が回ったのは確かに結婚のプランを立てる為の相談所数店。普通に見れば結婚間際のカップル。

でも、アナタはさっきから一度も気を抜いていない。こうやって歩いているときでさえ。

表面上は気を抜いているように見せて、実は神経をこのモール中に張り巡らせている

どうして?その理由を教えて?」

「ま、そこまでお見通しなら仕方ないな。言うよ」

そこで一息間をおいて、真はその言葉を吐き出す。

「このモール内に、【化け物】が二匹ほどいる」

「・・・ッ!」

「勿論、俺と宏助を除いて、だ。だがそいつらは別行動をしている。それぞれ別の組織だ。

片方は宏助の方へいった」

「・・・・!大丈夫なの!?」

「ま、アイツなら何とかするだろう。実力も二匹ともせいぜい有馬クラスだ」

「・・・・・」

一応、一時は取りみだした麗が落ち着く。

「問題は、もう片方の、俺たちに着いてきた化け物だ」

「・・・・!」

バッ、と真が後ろを振り向き、麗も驚き後ろを見る。

既にここは、人気がない、ショッピングモールのテラスの一角。それでもハワイのショッピングモール。

流石に人は来るはずなのだが・・・・

「【聖壁】・・・・・。聖気は魂を強制的に浄化するもんだ。

人間が本能的に嫌と感じ、そこには近づくはずが無い。

これは化け物を捕らえる為の罠だ」

真は真、麗、【化け物】を聖気の壁で囲い、人を来させないようにしていた。

そして、

「【聖鎖】!!!」

「んぐッ!」

既に、真に気付かれたと知って逃げようとしていた、【化け物】は聖壁に動きが阻まれ逃げられず、

真の聖気の鎖の餌食になる。

「・・・・お前は・・・」

捕まったのは、複合部隊で、普段は単独部隊にいるので、真も知っている。つまり・・・・

「・・・死神・・・」

「ビンゴ!」

真と麗の呟きは同時だった。

真は既に【死神】をやめた自分に追っ手がくることは承知の上だった。

しかし、

「お前一人だけということは監視か・・?何故だ?なんで俺を監視する?」


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