暁 〜小説投稿サイト〜
【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
14 黒騎士と伝説 その三
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ローディス教国が動き出したのよ。
 おそらく、第四次光焔十字軍が発動されるわ」

 私の言葉に、しばらくは誰も口を開かなかった。
 光焔十字軍。
 北の大国ローディスが送り出す大軍の規模は分からないだろうが、その脅威は知っているからだ。
 皆、疑問に思った事はないだろうか?
 新生ゼテギネア帝国崩壊のこの反乱の際に、何でローディス教国は動かなかったのか?
 正解は『動けなかった』のだ。
 なんと、この反乱一年で反乱軍の勝利という短さで終わっている。
 なお、ゲームだと一マップにおいて3-5日以上かかるとカオスフレームの低下が始まるからワールドエンドを狙おうものなら最短勝利を目指さないといけなくなる。
 するとどうなるかというと、最短だと100日以内クリアなんてやらかす訳で。
 これを現実に解釈すれば、英雄の登場とトリスタン王子という正当性の存在に、帝国内部の崩壊といろいろ重なったと解釈されるのだろう。
 さて、問題。
 軍が動員され戦場に出る最短準備間はどれぐらいだろうか?
 時代にもよるが、私がいた現実の現代軍隊においてすら三ヶ月は必要だった。
 という訳で、ローディス教国はついに介入のタイミングが無かったのだった。
 では、今の私たちはどうだろうか?
 反乱勃発から既に三ヶ月が経過している。
 そして、黒騎士ガレスによる聖地侵略という大義名分も存在している。
 軍を動かさない必要があるだろうか?
 ないよね。

「動員兵力は二十万はくだらないでしょうね。
 各地で動員が始まっているみたいよ」

 なお、この兵力はタクティクスオウガの隠しエンディングの一つギルバルトエンディングでの数字だったりする。
 で、オクトパス等の海洋ユニットがいる事も考慮したとしても、ヴァレリア島にこれだけの大軍を派遣できるのだから流石北の大国である。
 軍事上の常識からすれば、全兵力を侵攻軍に使う事はまずない。
 守備兵を考えれば、侵攻軍の倍以上の総兵力を抱え込んでいると考えていいだろう。
 つまり、四十万以上の大軍勢である。
 ゼノビアの平穏を考える私からすれば、ローディスとゼテギネアの共倒れを狙わない訳が無い。

「もちろん、この軍勢が統一行動なんて取れるとは思えないわ。
 主力騎士団の到着は後になるとして、最初は最も近い属国、パラティヌス王国を動かすでしょうね。
 と、なれば、南部軍か西部軍が動員され……どうしたの?みんな?」

「むしろこちらが聞きたいのだが。
 どうして、貴殿はそんなにすらすらとローディス教国の内部事情を知っているのだ?」

 皆を代表してデボネア将軍が口を開くが、まさか知っていたなんて言える訳もなく。
 用意していた嘘でごまかす事にする。

「寡兵で大国相手に戦いを
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ