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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
14 黒騎士と伝説 その三
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ここで、そんな反マーメイドの連中を支援してカストラート海侵攻という選択肢も無い訳ではないのだ。
 かの地は押さえなければいけない重要アイテムもある事だし。
 だが、それをするとカストラート海を挟んでパラティヌス王国と隣接する。
 現在の新生ゼノビア王国には二両面作戦を行えるだけの兵力は存在していないのだ。
 だからこそ、帝国におどらされた人魚にはそのまま踊っていただいて、ローディス教国とゼテギネア帝国の無益な戦いの緩衝材になってもらわないといけない。
 帝国にしてみれば、マーメイドは王国軍を食い止めるための捨てゴマにすぎないのだろう。
 だが、我々からすれば、その捨て駒から捨てずに使い続けないと勝てないのだ。
 捨てるならどうぞ。遠慮なく拾って有効活用させてもらいます。
 大神官ノルンによるロシュフォル教会への布告は、人魚に対する偏見解除の為の一手だ。
 カストラート海における人魚迫害はかなり根が深い。
 人魚の肉に不老不死の効果があるとして人魚達を捕らえて殺しているからだ。
 まずこれを、ゼテギネア全土で信仰されているロシュフォル教会を使って公式に否定する。
 先のアヴァロン島における戦いの後で出た布告である。
 こちらのサインにポルキュスが気づかない訳が無い。

『カストラート海の支配者ポルキュス女王陛下へ
 新生ゼノビア王国は、カストラート海におけるポルキュス女王陛下の支配を認める事を、ロシュフォル教会ノルン大神官の立会いの元ここに宣言します。
 新生ゼノビア王国宰相エリー
 ロシュフォル王国大神官ノルン』

 もちろん、トリスタン陛下の承認済み案件である。
 上に述べたデメリットを説明したら、カストラード海掌握による交易収入よりもデメリットが上回るとして簡単にOKが出た。 
 帝国側から見ると私たちは所詮反乱勢力でしかないので、帝国側からも権威が確立している大神官ノルンを立会いに持ってきたのだ。
 これで、

「反乱軍と戦わない訳じゃないですよ。
 エンドラ女王陛下の約束どおり、アヴァロン島への侵攻のお手伝いしましたよね?
 ならば、約束の履行は当然の義務でしょう?」

と、堂々と言い逃れができるのである。
 向こうが嫌味の一つでも言おうものならば、

「ところで、何で帝国が擁立した大神官を攻めたのかその説明をしていただけるのですよね?
 ちなみにアヴァロン島侵攻したせいで第四次光焔十字軍が発動しているみたいですが、反乱軍とローディス教国の二両面作戦をして勝てるのですよね?」

と、ねちねちと突くことも可能だったり。
 もちろん、この言い逃れも私が教えたものだ。
 捨て駒ゆえ、投げ捨てたら拾えない帝国の手の逆を取る作戦は見事に図に当たった。
 このアヴァロン島のマーメイドのケ
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