黒い蝶
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
W7を後にし、再び上空を放浪していると…
『最初のルーキー見ぃっけ(妖笑)』
一隻の海賊船を見付けたムウマは、不適に笑い、船に近付く。
「ん?」
船員の一人が、前方に浮かぶ不可思議な人影を目にする。
「どうした?」
「あそこに人が…!」
指を指して、他の船員達に知らせる。
「あぁ?人?」
指指す方に視線を向け、水平線を見る。
「何も無ぇじゃねぇか」
「気のせいだろ?」
しかし、水面には人影は無かった。
その時…!
ドレーク「気を付けろ!…何か居る…」
フフフッ…
全「「!?!?」」
不気味な笑い声が耳に入り背筋をゾクッとさせる。
フフフフフフッ…
クスクスと聞こえる声は、甲板上の空気を包む。
子供の様な声がハッキリ聴こえた船員達は、武器を構える。
『だぁ〜れだ?』
そして、ドレークの背後に姿を現し、後ろから目を隠す。
「躰がっ…浮いてる!?」
「コイツ、能力者か!?」
「てめぇ!ドレーク船長から離れろ!!」
一人の船員の言葉に、周りが騒ぎ始める。
『煩いな〜。お前等に興味ねぇよ。バーカ』
手を離し、船員達を罵始めるムウマ。
ドレーク「お前は、一体…」
視界がハッキリしたドレークは、ふわふわ浮いている彼女を不思議そうに見る。
『ウチは、ムウマ。ヨロシクね、ドレークさん。
いや…、
元少将(妖笑)』
ドレーク「!?」
フードの中から見える、艶美な笑み。
そして、ふいに出た答えに驚くドレーク。
『フフッ(妖笑)』
すると今度は小さく笑い、ドレークが被っている帽子を奪い取る。
「てめぇ!謂い加減にしろ!」
「降りて来い!!」
ムウマの悪戯に、堪忍袋の緒が切れた船員達。
ドレーク「落ち着け、お前等!」
と、船員達の怒りを静めさせるドレーク。
『アハハハハハッ(笑)』
そんな状況を楽しむ様に、眺めるムウマ。
ドレーク「ムウマ。帽子を返してくれないか?」
『何で?』
ドレーク「どうしてもだ」
『う〜ん…』
ドレークの答えに、ムウマは少し悩み始める。
『じゃあ、お菓子頂戴』
「てめぇ。また訳分かんねぇ事を…!」
ムウマの発言に、再びピリピリした空気が走る。
『そしたら帽子も返すし、ドレークさんが知りたい事、一つ教えてあげる』
「船長!!こ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ