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偽典 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第8章 そして、伝説へ・・・
第弐話 バラモス城へ
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メラゾーマを受けると、膝をつき倒れる。
「お、おのれ、アーベル」
バラモスは憎悪の表情を俺に向ける。
「わ、わしは・・・・・・あきらめ、・・・・・・ぬぞ・・・・・・ぐふっ!」
バラモスは、崩れ落ちるように倒れると、体は霧のように散っていった。
「あっけなかったね」
「まあ、ゾーマを倒した後だからね。
仕方ないさ」
「またレベルがあがりました!」
勇者が喜びの声をあげる。
「そうだな、バラモスの経験値が豊富だからな」
俺もかつて、バラモスを撃退したときに、一気にレベルがあがったことを思い出す。
魔王を倒した喜びが一段落つくと、
「勇者たちよ、私の声が聞こえますね」
柔らかい女性の声が聞こえてきた。
最初は精霊ルビスの声かと思ったが、少し違うようだ。
「夢の中で聞いた声と一緒です」
勇者が、何かを思い出したようにつぶやく。
「ああ、精霊のほこらの妖精さんか」
俺は勇者の言葉で、声の主を思いだした。
「えっ!」
急に声の主が慌てだす。
「ど、どうして知っているのですか!」
もし、この場に声の主がいれば、つかみかかってくるような勢いであった。
「い、いや、そんな気がしてたから」
俺は、適当なことを言ってごまかす。
目的が達成できたことに浮かれて、よけいなことを口にしてしまった。
「テルル・・・・・・」
「セレン。
ええ、そうね。
やっぱりそうね」
セレンとテルルは俺と声の主とのやりとりを聞きながら、ひそひそ話を続ける。
「何の話をしているのだ?」
俺は、セレンに質問する。
「アーベルは、やっぱり・・・・・・」
「やっぱり?」
「・・・・・・」
だが、セレンはそれ以上はしゃべらなかった。
「アーベルは、アーベルということがよくわかったということよ!」
「?」
俺は、代わりにテルルが答えたが、俺の納得がいくものではなかった。
「え、えっと・・・・・・。
あなたたちは本当によくがんばりました」
しかし、妖精の声により話が、元にもどされた。
「さあ、お帰りなさいあなたたちの待っている人々のところへ・・・・・・」
俺たちは、光に包まれると別の所に飛ばされた。
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