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金木犀
第七章
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じゃあ今からお店に行って」
「それで買おうね」
「あんた達が作ってもいいけれど後片付けもしなさいよ」
 野菊は娘達にこのことも言った。
「涼しくなって汗もかかなくなったから」
「いや、それは関係ないじゃない」
「そうそう、秋でもね」
「ちゃんとお料理はするから」
「「別にいいじゃない」
「よくないわよ、全く秋になっても」
 野菊は秋になっても相変わらずの娘達には困った顔で告げる。
「変わらないんだから」
 野菊は娘達に呆れながらもこの時も香っている金木犀の香りには微笑んだ、その香りは秋も彼女も包み秋の到来を教えていた、野菊はそのことも喜びつつ秋を買いに行くのだった。


金木犀   完


                    2013・10・2
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