第一章
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を話に出した。
「そう上手くはいかないんだよ。観客の声が凄いじゃない」
「ええ、確かに」
「それじゃあ音じゃないんですね」
「ボールの音じゃ」
「勘かな」
田淵は言いながらそれではないかと自分でも考えていた。
「勘でね。それを見てね」
「それでなんですか」
「ボールを」
「そうじゃないかな。とにかくフクちゃんはボールを見ずにそれを追って」
その話を続ける。
「そうしてキャッチした。やっぱり凄いよ」
「そうですよね、福本さんの守備は」
「本当にですよね」
こう話されるのだった。とにかく福本の守備は超絶的なものだった。その超絶的な守備でだ。彼は阪急のセンターを務めていたのだ。
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