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何処までも
第五章
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を見てだ、こう言うのだった。
「俺達も行ってみるか、西に」
「そうだな、空の終わりをな」
「海も見てみたいしな」
「その青もな」
 そして何人かが西に行く、そしてその西の世界のことが伝わって。
 やがてモンゴル人達はその西の世界自体に興味を持ちだした。それを受けてだった。
 モンゴルの民達はこぞって草原を移動しだした、そしてその中で言うのだった。
「西を目指すんだ」
「西の空の終わりを見るんだ」
「草原を伝っていけば海に行ける」
「空の終わりを見るぞ」
 こう言って草原を馬達が進むのだった。空の終わり、海と混ざり合う場所を見る為に。それが一つの大きなうねりともなることは彼等は知らなかったが。


何処までも   完


                  2013・10・24
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