暁 〜小説投稿サイト〜
鉄槌と清風
50部分:49:スーパー銭湯
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ってくる。

 「いいって、エリオ…お前の気持ちは俺も結構わかるからな」

 「そうなんですか?」

 「昔な…皆と知り合った頃、シグナムとかシャマルと入らされた事があるんだ」

 苦笑と共に答える良彦。

 「そうなんですか…ははは…って、良彦さん、服脱ぐと、その筋肉凄いんですね」

 「あぁ…なんだかんだで14年、途中少し問題があったけど、鍛えてるからなこれくらいにはなるだろ」

 人前では比較的余裕のある服装が多いため判りづらいが、外見の年齢とは見かけにならないほど引き締まった筋肉で全身が覆われている。

 「あれ、これ…一箇所だけ大きい傷が」

 「あぁ…それはその内教えてやるよ、今はまぁ、戒めの為のもんだって覚えときゃ良いかな」

 「はぁ、あ、すいません、じろじろと」

 「いいって、エリオも頑張って鍛えろよ」

 会話の締めにぽんぽんとエリオの頭を叩き、湯船の方へ二人で歩いていく。
 洗い場でエリオの背中を洗い流してやり、良彦もエリオに洗い流してもらう。

 「ふぁぁ…こんだけでかい湯船はひさしぶりだな」

 「僕は始めてです、凄く気持ち良いですね」

 比較的空いてる時間なのか、他に人はほとんど居ない。
 と、ゆっくりしていると、念話が来る。

 「(おい、良彦…そっちにキャロが行ったぞ、その)」

 「(ん…あぁ、銭湯って女の子も男性の方入れるんだっけか、てか、どうした?)」

 珍しく切れの悪い念話に疑問を浮かべる。

 「(…キャロの事見て鼻の下のばすなよな!)」

 「(なんで、子供の裸見て、そうなるんだ)」

 「(あのな、自分でいうのもなんだけど、あたしとキャロ、体型にそんな違いねーんだぞ?)」

 「(…あぁ、なるほど…心配するな、俺が好きなのはヴィータであって、ヴィータの身体だから、その、興奮するんだぞ)」

 「(…っばか、とにかくキャロを変な目で見んなよ)」

 「(あいあい、仕方ないエリオに犠牲になってもらうか)」

 念話は切れ、同時にキャロが近づいてる事を視線の隅で見つけ。

 「キャロ、こっちだ…エリオ、あそこから出ると子供用の露天風呂だ、行って来い」

 「えぇぇ、って、キャロ!?」

 「あ、良彦さん、ありがとうございます」

 「何で此処に?」

 「店員さんに聞いたら、女の子も11歳までなら男性の方入って平気なんだって、だから来ちゃった」

 「えぇ、って良彦さん、気付いてたんですか?」

 「まぁ、普通の銭湯でもそうだったしな、それよりあんまり見せたくないなら急いであっち行ったほうが良いぞ」

 驚くエリオ、のほほんとしているキャロ、苦笑している良彦。

 「うぅ、わ
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