第44話 新たな脅威
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「初瀬くん、はなれてて。――変身!」
《ドラゴンフルーツアームズ! Bomb Voyage!》
セイリュウインベスはこちらに攻撃してこず、跳び上がって上階の足場を逃げて行く。
月花も上階へ跳び上がり、セイリュウインベスを追って走った。
『待ちなさい! そこぉ!』
DFバトンの片方をセイリュウインベスに投げつける。当たった。
本当はDFボムを投げたかったが、爆発で下にいる初瀬がケガをしては元も子もない。
残ったバトンで月花はセイリュウインベスを打ちにかかった。
『たッ、はっ、たりゃぁ!!』
月花はセイリュウインベスを殴り、バトンで突く。このまま外へ吹き飛ばして外で爆破できれば――月花が勝算を見出した時だった。
横ざまに金色の矢が飛んできてセイリュウインベスに当たり、爆発した。
至近距離にいた月花も爆発の余波で近くの壁に叩きつけられた。頭を振って顔を上げる。そこにいたのは――
(白いアーマードライダー……ヘキサとミッチくんのお兄さん!)
月花はとっさに上階から飛び降り、カーゴ車の陰に隠れた。隠れてしまうくらいには、まだ体にあの日の恐怖が染みついていた。
(ヘキサの話ふつーに聞けたからヘイキだと思ったけど、いざホンモノを前にすると、ダメだ!)
見上げた白いアーマードライダーは、ヘルヘイムの森で戦った時と異なるバトルスーツに身を包み、手にはアーチェリーの弓を持っていた。
白いアーマードライダーがセイリュウインベスを圧倒する。前のように剣で斬るでもなく盾を投げるでもなく、弓から発するソニックアローだけで。
やがてセイリュウインベスは、その暴威的な力に敗れ、月花が隠れているカーゴ車の荷台に落ちた。
追って白いアーマードライダーが上から飛び降りてきた。
まずい。月花は急いで、初瀬がいる元の位置まで下がった。
『初瀬くん、頭下げてっ』
戸惑う初瀬に体を押しつけるようにして月花は初瀬を隠す。
「……あいつのせいで俺は……」
セイリュウインベスはカーゴ車を覆っていた蔦から果実をねじり取り、果実を食らった。するとセイリュウインベスが工場の屋根ほど大きなドラゴンのようなものに変異した。
ドラゴンインベスが工場内を縦横無尽に暴れ回る。しかし白いアーマードライダーは意に介したふうもなく、上手く資材から資材へ飛び移って攻撃を避け、ソニックアローを何本もドラゴンインベスに打ち込んだ。
『終わりだ』
白いアーマードライダーが、咲たちの物より透明なロックシードを外して弓にロックする。
身震いしそうなほどの膨大なエネルギーが発射口に集まっていく。
雌雄を決する一矢が放たれた。
ドラゴンインベスはソニ
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